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チョン・キョンファ~待望のバッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲初録音!

チョン・キョンファ~バッハ無伴奏

チョン・キョンファが実に15年ぶりにスタジオ録音に復帰し、第1弾としてバッハの聖典、無伴奏全曲を録音しました。
彼女は2005年秋に指の怪我のため演奏活動を停止し、母校ジュリアード音楽院で後進の指導にあたっていました。その後、怪我が癒えた2010年に演奏活動を再開。2013年にはアジア・ツアーを行い、2014年12月にはロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホール公演に出演し、全席ソールドアウトとなるなど、完全復活を印象づけました。

そして2016年4月10日、ワーナーとの録音契約を締結。第1弾としてバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲を今年9月にリリースします。録音はブリストルのセント・ジョージ教会で行われました。

バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータは、彼女が恩師イワン・ガラミアンやヨゼフ・シゲティから習った思い入れのある作品です。また指の怪我で演奏ができなかったときには楽譜を深く読み込むことで、作品の偉大さ、崇高さ、奥深さに救われたと語っています(*)。彼女は作品世界の驚くほどの大きさを知るだけに録音にはずっと慎重で、いままで彼女のバッハ無伴奏は英デッカへのパルティータ第2番&ソナタ第3番(1974年録音)しかありませんでした。まさにファン待望の全曲録音と言うことがでるでしょう。
(タワーレコード)
(*)「アーティストの本音トーク チョン・キョンファ」執筆記者:伊熊よし子氏
2015年3月5日音楽ジャーナリスト&ライターの眼 YAMAHA HP掲載記事を参照

チョン・キョンファ自筆コメント

チョン・キョンファの自筆コメント

ワーナーミュージックが発表したチョン・キョンファのコメント
“I’m delighted to announce that I am so happy to be returning to the recording studio after many years for a series of exciting artistic projects. The first of these is the solo Sonatas & Partitas of J.S.Bach: a monumental task. This is the unending quest of my musical journey.” – Kyung Wha Chung

「長年にわたる休止を終えて、エキサイティングな企画シリーズ録音のために録音スタジオに戻ったことをとても喜びとしてお知らせしたいと思います。その最初は、記念碑的な作品であるJ.S.バッハの無伴奏ソナタ&パルティータ。私の音楽の旅における尽きることのない探求の対象です。(EMIとの契約期間に長期間私のプロデューサーであった)スティーヴン・ジョンズと再び仕事をする機会を得たことは大変素晴らしく、ワーナー・ファミリーの一員として歓迎されていると感じています。」
(チョン・キョンファ)

アーティストプロフィール

1948年3月26日生まれの韓国のヴァイオリニスト。
韓国のソウルに生まれる。7人きょうだいの4番目の子(三女)で、姉(次女)のチョン・ミョンファはチェリスト、弟(三男)のチョン・ミョンフンは指揮者・ピアニスト。母と、既にアメリカ留学を果たしていた兄2人の尽力により、チョンは12歳でジュリアード音楽院へ留学し、イヴァン・ガラミアンに師事した。
レーヴェントリット国際コンクールで優勝したチョンにはアメリカの各オーケストラから出演依頼が殺到した。しかし、師のガラミアンの「10代のうちにあまり有頂天になって舞台に出るのはよくない」というアドバイスに従って、彼女は演奏活動をセーブして、スイスに住んでいたヨーゼフ・シゲティに師事した。
シゲティに師事していたチョン・キョンファは、ロンドン交響楽団の常任指揮者をしていたアンドレ・プレヴィンから、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで1970年に開かれる慈善ガラ・コンサートへの出演の誘いを受けた。彼女は、この演奏会で、チャイコフスキーの協奏曲を弾き、慈善演奏会の評は載せないことが多いイギリスの新聞から
「ジネット・ヌヴー以来、こんな素晴らしいヴァイオリニストを聴いたことがない」
「満員のお客のしつこい拍手喝采以上の価値が本当にあったのだ。果たしてハイフェッツがこれよりも巧く奏いたかどうか、疑問に思う」といった賛辞を受け、英デッカ・レコードと録音契約を結び、年に100回以上の演奏会を行うトップ・ヴァイオリニストとなった。
私生活では1984年にイギリス人の実業家と結婚。出産を機に一時的に活動を休止するが、すぐに復帰。2005年より指のケガにより長期療養して、その間ニューヨークのジュリアード音楽院で後進の指導に専念。2010年、アシュケナージ指揮、フィルハーモニア管弦楽団との共演で復帰、アジアへのツアーを 2013年から開始、ロンドンには、2014年12月、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールで完売のコンサートで復帰。
今シーズンは、カーネギー・ホール(2016年5月)、ヴェルビエ・フェスティヴァルのオープンニングをシャルル・デュトワ指揮のフェスティヴァル・オケと(7月22日)、 10月にはリサイタル・ツアー(マンチェスター/10月12日、ダブリン/17日、ロンドン・バービカン/26日)を予定。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年07月01日 00:00

更新: 2016年09月30日 00:00