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ノルウェーの教会で行われたラトル&ベルリン・フィルの2016年ヨーロッパコンサート映像作品

(C)Monika Rittershaus
(C)Monika Rittershaus

ベルリン・フィルの創立記念日である5月1日に毎年行われている、ベルリン・フィルのヨーロッパコンサート。ヨーロッパ各地のホールや歴史的建造物で行われており、夏の野外コンサート、ヴァルトビューネよりも本格的なプログラムを演奏します。美しい建物や街で行われるコンサートは、多くの音楽ファンに支持されているベルリン・フィル恒例のイベントです。

2016年は、ノルウェーにあるレーロース鉱山都市。1980年に世界遺産に登録されたレーロースは、人口4000人足らずの小さな町、銅鉱山の歴史を持ちます。17~18世紀建築の80軒ほどの伝統的な木造の建物が保存されており、中世の趣が漂います。コンサートが行われたレーロース教会は、ノルウェーの伝統的な装飾が見られる教会で、この街のシンボルとなっています。

前半は、ノルウェーを代表する作曲家グリーグの小品、そしてソリストにはノルウェー出身のヴィルデ・フラングが登場。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏しました。ヴィルデ・フラングは、透明感のある音色、繊細で美しい弱音、独特の深みのあるヴィブラートが魅力のヴァイオリニスト。彼女の明瞭で真っ直ぐなアプローチと、ベルリン・フィルの抜群のコントロールで、メンデルスゾーンの名曲に新たな風を吹き込んでいます。アンコールではヴィルデ・フラングが愛奏する20世紀ノルウェーの作曲家ビャーネ・ブルースタのノルウェーの民俗音楽と民話の影響を受けた作品「お伽噺組曲」から「ヴェスレフリク」を演奏。ヴィオラ奏者として、オスロ・フィルに19年間在籍し、第2次大戦後、ノルウェー音楽の発展に尽くした功績が高く評価されています。

後半はベートーヴェンの「英雄」。先日の来日公演、同時にベルリン・フィル・レコーディングスから発売された全集と同様に、オケの自主性に任せつつ、テンポや強弱を自在に変化させながら、分厚い低域と表情豊かな旋律線を巧みに描き出しています。(キングインターナショナル)

【収録曲目】
グリーグ:抒情組曲~第5 番「山の夕べ」(管弦楽版)
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
ビャーネ・ブルースタ(1895-1978):「お伽噺組曲」~ヴェスレフリク(アンコール)
ベートーヴェン:交響曲第3 番変ホ長調「英雄」
【演奏】
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
【収録】
2016年5月1日ノルウェー、レーロース教会(ライヴ)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年08月03日 21:51