超絶技巧のエンターテイナー!ポップスに挑む今作は、ラン・ランからNYへの熱いラブレター
1982年、中国・瀋陽生まれの天才ピアニスト、ラン・ランの最新作は、音楽が無限の広がりに満ちた街、音楽という音楽が交じり合うるつぼであるニューヨークへと綴られたラン・ランからのラブレター。この街で時を越えて受け継がれる名曲の数々がインスパイアされ、そのジャンルを越えた表現はラン・ランの得意技。ラン・ランはあらゆる人が楽しめるクラシック音楽があることを教えてくれる。
ジャズ界のもはや伝説とも言えるハービー・ハンコックと共演する2台のピアノとオーケストラのためのガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」をはじめ、話題の新星キャンディス・スプリングスやアンドラ・デイからマデリン・ペルー、リサ・フィッシャー、リンジー・スターリングなどのビッグ・ネームまで多彩なゲストが参加。
アルバムをプロデュースするのはジョニ・ミッチェル、ハービー・ハンコック、マデリン・ペルー、メロディ・ガルドー、トレイシー・チャップマンなどを手掛け、グラミー賞を数多く受賞しているた名プロデューサー、ラリー・クライン。
ラン・ランのジャンルを超越した活躍はとどまるところを知らない。
(ソニー・ミュージック)
ランラン(郎朗)が最初に日本の音楽ファンの前にその雄姿を見せてくれたのは、1995年に仙台で開催された「第2回 若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」の会場でした。このとき彼は、後にモスクワのチャイコフスキー国際コンクールで第1位となる上原彩子をおさえて見事に優勝。その際、中国から参加したランランの容姿が、どこにでもいる普通の日本人の少年のように見えたのは、彼が漢族ではなく、満族の出身であったからかもしれません。
その2年後にランランは、米国カーティス音楽院に留学。その地でゲイリー・グラフマンに師事します。実はグラフマンは、かの伝説のピアニスト、ヨーゼフ・ホフマンの数少ない弟子の一人で結果、ランランはホフマンの孫弟子となったわけです。彼が演奏会で見せる超絶技巧を駆使したエンターテイナーぶりは、この偉大なホフマンから受け継いだ良き伝統なのでしょうか。
最近のランランは、ダニエル・バレンボイムに弟子入りし、そのピアニズムをいっそう深みのあるものへと磨き上げていますが、今作ではポピュラー・アーティストとの共演を心から楽しんでいるニューヨーク仕込みのランランを堪能していただける仕上がりとなっております。
(タワーレコード)
アナログ・レコードは2枚組で発売!
そして、CDリリースの約ひと月後には、LPレコードも発売されます。アナログ・ファンの要望に応えて、レコードの方は2枚組。CDと同じ曲目を4面にわけて贅沢にカッティングしています。完全生産限定盤です。
【収録曲目】
1. 我等の町のストーリー(アーロン・コープランド)
2. ニューヨーク・モーニング(エルボー)
withジェイソン・イズベル(ヴォーカル)
3. エンパイア・ステイト・オブ・マインド(アリシア・キーズ)
withアンドラ・デイ(ヴォーカル)
4. ニューヨーク・ミニット(ドン・ヘンリー)
withキャンディス・スプリングス(ヴォーカル + キーボード)
5. トゥナイト(「ウエスト・サイド・ストーリー」より– レナード・バーンスタイン) with シーン・ジョーンズ(トランペット)
6. スパイダーマンのテーマ(ダニー・エルフマン)
withリンジー・スターリング(ヴァイオリン)
7. サムウェア/ダーティ・ブルヴァード(レナード・バーンスタイン - ルー・リード) with リサ・フィッシャー
8. ムーン・リバー(「ティファニーで朝食を」 - ヘンリー・マンシーニ)
with マデリン・ペルー
9. ラプソディ・イン・ブルー(2台ピアノ版)(ジョージ・ガーシュウィン)
with ハービー・ハンコック(ピアノ)
10. 夕べのそよ風(アーロン・コープランド)
【演奏】
ラン・ラン(ピアノ)
ジョン・アクセルロッド(指揮)ロンドン交響楽団 [9]
ペーター・イレイニ(指揮)ハンガリー・スタジオ・オーケストラ [2-8]