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シンフォニック・ゴシックメタル・バンド=エピカの最新アルバム発売

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元アフター・フォーエヴァーのマーク・ヤンセンを中心に始動、2003年にファースト・アルバム『ザ・ファントム・アゴニー』をリリースするとデビュー作にしてすでに映画音楽/クラシック的な華やかさとヘヴィネス、そしてプログレッシヴさをも融合した完成度の高さ、そしてヴォ―カルを務めるシモーネの歌唱力及び美貌も相まって、あっという間に人気バンドとなったエピカ。

今回リリースされる『ザ・ホログラフィック・プリンシプル』も、とにかくゴージャス、そしてハイ・クオリティ。アルバムのクレジットによると、正規のバンドのメンバーの他に、20人を超える混声合唱隊、10人超の弦楽隊、さらに金管楽器、木管楽器、パーカッションといったオーケストラ楽器だけでなく、シタールやバラライカ、ブズーキといった民族楽器をもフィーチャー。元々壮大であったエピカの音楽であるが、今回は輪をかけて重厚でシンフォニック、そして真にプログレッシヴな仕上がりになっている。

本作はヴァーチャル・リアリティをテーマに制作。シモーネの甘美なヴォーカル、重厚な混声合唱、そして時にデス声も駆使し、もはや現実と一切の区別がつかないヴァーチャル・リアリティの中で生きることが可能となった近未来の世界が描写される。本編ラスト、12分を超える大曲のタイトル曲でクライマックスを迎える様は、まさに音の映画、音楽による一大絵巻だ。聴くものは、それこそヴァーチャル・リアリティの世界へと引きずり込まれてしまうだろう。クラシカルな要素だけでなく、時にインド~中近東風な風味ものぞかせる多様性、プログレッシヴを併せ持つ本作は、21世紀のオペラ、実にヨーロッパらしい総合芸術と言うことができる。

【日本盤限定ボーナストラック収録/歌詞対訳付き/日本語解説書封入】

タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2016年08月09日 13:34