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バルトルド・クイケンによるテレマンBOX(CD4枚組)

Bクイケン1

フラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンによるテレマンのフルート(トラヴェルソ)のための作品集。テレマンは18 世紀前半のドイツで最も人気のあった作曲家。当時は大バッハを凌ぐ名声を手にしていました。テレマンは非常に多作家で、あらゆるジャンルの作品を残しています。中でもフルートをともなった室内楽作品には、彼の知的でありながらも親しみやすい音楽の特徴があらわれています。
「無伴奏フルートのための12のファンタジー」は、当時は通奏低音を伴わないトラヴェルソの作品は珍しく、トラヴェルソの魅力を生かした洗練された旋律に彩られています。「フルートのためのメソーディッシュ・ソナタ」は、単純な旋律に装飾をつけるための練習用ソナタ集。バルトルド・クイケンの技の妙を楽しむことができます。またルネ・ヤーコプスのカウンターテナーで聴くことのできるカンタータ「諸国の民よ、聞け」 やクイケン兄弟の演奏による四重奏曲、組曲といった、バルトルド・クイケンの惚れぼれするフラウト・トラヴェルソに加え、現代のバロック界の重鎮たちとの共演による心地よい響きに満ちた作品群を堪能し、テレマンの魅力を再発見することのできるBOX です。
(キングインターナショナル)

レオンハルト、アーノンクール、ブリュッヘン、クイケン三兄弟。古楽復興運動第一世代と言われる顔ぶれの中でも、末弟バルトルド・クイケンは飛び抜けて若い1949年の生まれで、むしろ第二世代に入るべきアーティストです。1980年代初頭に事実上、笛吹きとしての活動に終止符を打ったブリュッヘンの後、わが国が誇る有田正広(彼も1949年の生まれ)が台頭してくるまで、いわゆる横笛のファラウト・トラヴェルソの世界はバルトルドの独擅場でした。
それまでは古楽ファンと言えども、古楽器のフルートと言えば、せいぜいが「木製で6つの指孔と1つのキーしか持っていない楽器」という程度の認識しか持ちあわせていませんでした。しかし、バルトルドが熱心に骨董品扱いの笛や、そのコピーを追い求めたため、それぞれの時代、それぞれの地域に、様々なスタイルの横笛が存在していたことが明らかになっていったのです。実際のところ、骨董品である木製の笛は、ひび割れやパーツの欠落が当たり前のことで、完全な状態で発見されることは奇蹟に近かったそうです。
現代の金属性のフルートとは異なり、その柔らかく、囁き掛けるような笛の音色を駆使して、バルトルドはテレマンの魅力をじっくりと解き明かしてくれます。
(タワーレコード)

【収録曲目/演奏/録音】

テレマン
[CD1]無伴奏フルートのための12 のファンタジー

バルトルト・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
録音:1978年10月

[CD2-3]フルートのためのメソーディッシュ・ソナタ(全12曲)

バルトルト・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオロン・チェロ)
ロベルト・コーエン(ハープシコード)
録音:1994年5月、6月

[CD4]
1. フルート、ヴァイオリンと通奏低音のための組曲 ニ短調
3. フルート、2 つのガンバと通奏低音のための四重奏曲 ト長調

バルトルト・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオロン・チェロ)
ロベルト・コーエン(ハープシコード)
録音:1980年10月

2. カンタータ“諸国の民よ、聞け ”

ルネ・ヤーコプス(カウンターテナー)
パルナッスス・アンサンブル
録音:1979年10月、1981年6月、聖ステファン教会、ブリュッセル・プロテスタ
ント教会

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年08月28日 08:44