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〈現代のニック・ドレイク〉ガレス・ディクソンが放つ夢幻アンビエント・フォーク

Gareth Dickson

 

ヴァシュティ・バニヤンを支える名ギタリストにして「現代のニック・ドレイク」の異名をもつシンガー・ソングライター、ガレス・ディクソンが放つ夢幻アンビエント・フォークの最高傑作。

UKの伝説的シンガー・ソングライター、ヴァシュティ・バニヤンの復活を支え、かつてはフアナ・モリーナの作品やライヴにも参加してきたグラスゴーの天才ギタリストでシンガー・ソングライターのガレス・ディクソン。アナログのディレイやリヴァーブを駆使したその音響的ギター・サウンドと、ニック・ドレイクが憑依したようなヴォーカルによって、幻想的なアンビエント・フォークを奏でる革新的なアーティストです。その幽霊のような音楽は、ニック・ドレイクとブライアン・イーノのアンビエント・ミュージックを合わせたようでもあり、「もしエイフェックス・ツインがギターでフォーク・アルバムを作ったら…」というような想像を膨らませられる豊潤さに満ちています。
 
本作『Orwell Court』はニック・ドレイクのトリビュート・プロジェクト「ニックド・ドレイク」のアルバム『Wraiths』や、ライヴ・アルバム『Invisible String』をはさみ、2012年の『A Quite A Way Away』以来、4年ぶりとなる最新作。
 
ヴァシュティ・バニヤンの最大の理解者として10年以上ものあいだ、彼女のバンドの唯一のレギュラー・メンバーとして活動してきたガレス。本作ではそのヴァシュティ・バニヤンが儚げなコーラスで参加した「Two Halfs」で幕を開けます。ドラムやキーボードの使用やゲスト・ヴォーカリストの起用などの変化がみられる本作ですが、ライヴの定番曲で今回アルバムに初収録された「The Big Lie」からジョイ・ディヴィジョンの名曲「Atmosphere」の幻想的カヴァーまで、その神秘性と静謐さはますます高まっていると言えます。ガレス・ディクソンが長年研ぎ澄ませてきた音響アンビエント・フォークの完成系。
 
国内盤のみ歌詞対訳/ボーナストラック(2015年来日公演のライヴ音源)のダウンロード・コードつき。

 

掲載: 2016年11月08日 18:21