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エレクトロニカ~IDMの金字塔!テレフォン・テル・アヴィヴ、2001年の名作が復刻

Telefon Tel Aviv

 

エレクトロニカ・ユニット、テレフォン・テル・アヴィヴが2001年に発表した00年代エレクトロニカ~IDM の金字塔『Fahrenheit Fair Enough』がリリース15周年を記念して待望のCDリイシュー。CD再発は日本のみで、今回の再発のボーナスとして1999年に録音していたという蔵出しのアーカイヴ8曲が追加収録!インテリジェンスとロマンティシズムが高次元で融合した、色あせるどころか、今こそ評価されるべき珠玉の名作。

高校時代からの友人であったヨシュア・ユーステスとチャールズ・クーパー(惜しくも2009年に他界)が1999年に結成したエレクトロニカ・ユニットが、2001年にHefty Records からリリースした傑作ファースト・アルバム。リリース時から高い評価を得て、今日まで00年代エレクトロニカ~IDMの金字塔として語り継がれて来たものの、CDは廃盤となっていた(ネット上では高値で取引されていた)。そしてリリース15周年となる2016年、遂に再発が決定。しかも1999年に録音していたという蔵出しのアーカイヴ8曲がボーナスとして収録される。

ニューオリンズに住んでいた90年代後期にデトロイト・ハウス、シカゴ・ハウス、そしてオウテカ、エイフェックス・ツイン、ジェガといった英国のエレクトロニカの洗礼を受けた彼らはエレクロニック・ミュージックへと傾倒。ニューオーリンズのリバーベンドのベッドルームにて約1年をかけて本作を録音。そして当時US の音響~ポストロック~エレクトロニカの重要レーベルのひとつとして君臨していたシカゴのHefty Records からリリースされた。

当初はハードなクラブ・ミュージックを作ることを念頭においていたが、蓋を開けてみるとそれは全く異なるものとなった。デリケートなローズやギターのフレーズにデジタル・リズム・プログラミングによるカットアップが小気味良く絡みながら浮遊感のあるエフェクトやグリッチ・ノイズなどと絶妙のバランス感で融合。変則的でゴツゴツとしていながらもセンチメンタルなメロディが浮かび上がり、極めてロマンティックなメロディアスIDM に仕上がっている。今日におけるエレクトロニック・ミュージックの礎的作品であり、00 年代エレクトロニカを代表する金字塔である。

 

タグ : クラブ/テクノ

掲載: 2016年11月14日 10:28