クレーメル、70歳記念リリースはトリフォノフ、ディルヴァナウスカイテとのラフマニノフ!
ロマン派のピアノ三重奏曲の中でも、とりわけ高い人気を誇るラフマニノフの2曲の「悲しみの三重奏曲」。19歳の時に作曲されたスラヴ的要素の強い第1番もさることながら、チャイコフスキーの訃報を受けて作曲された第2番は、先人への思いが込められた深い感情表現が必要とされる名作です。名手ギドン・クレーメルがこの曲を演奏するために仲間として選んだのは、若手ピアニストNo.1の人気と実力を誇るダニール・トリフォノフとクレメラータ・バルティカの首席奏者でもあるチェリスト、ディルヴァナウスカイテ。クレーメルは「自分にとって、演奏家であることは常に天職でした。そして演奏する音楽が感情的に聞こえる事を避けてきました。音楽は私からエネルギーを引き出す源であり、私はこのエネルギーを伝えたいと思います」と語り、彼が選んだ仲間たちと共に、ラフマニノフ作品の華麗な音楽効果を追求するのではなく、あくまでも音楽に隠された真実やメッセージを明らかにする事に大切にして、素晴らしい演奏を繰り広げています。添えられた「祈り」はピアノ協奏曲第2番の第2楽章をクライスラーが編曲した小品。クレーメルとトリフォノフの親密な会話が楽しめます。
(ユニバーサル・ミュージックIMS)
【収録曲目】
1.ラフマニノフ/クライスラー編:祈り
2.ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲第2番ニ短調 Op.9
3.ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲第1番ト短調
【演奏】
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
ダニール・トリフォノフ(ピアノ)
ギードレ・ディルヴァナウスカイテ(チェロ 2.3)
【録音】
2015年5月、ルクセンブルク、エヒタナハ・カルチャーセンター「Trifolion」
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年01月05日 00:00