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チェコで行った放送用音源が復刻!若い頃から完璧。ニコラーエワ20代の貴重な記録

ニコラーエワ

20世紀ロシア最高のピアニストのひとりタチヤナ・ニコラーエワ(1924-1993)は、曖昧さ皆無の解釈と正確な技巧でピアノの魅力を満喫させてくれますが、まだ世界的に知名度が高まる以前、20代にチェコで行った貴重な放送用録音が日の目をみます。ソ連の名指揮者コンスタンチン・イワノフ指揮チェコ・フィルと共演したラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、これまでも国内盤発売されていましたが、その他仰天の音源にファン感涙です。
作曲家としてもひとかどだったニコラーエワの自作自演による「3つの演奏会用練習曲」が聴きもの。非常に技巧的ながらメロディアスで、これもロシア・ピアノ音楽史の宝石と申せましょう。ニコラーエワの説得力満点の演奏はまさに決定盤。前年に世を去ったプロコフィエフ初期の過激な第3番も迫力満点。
Disc2にはニコラーエワに捧げられ、彼女が初演したショスタコーヴィチの「前奏曲とフーガ」から3篇と、十八番のバッハが収められています。楷書風な演奏はニコラーエワならではですが、後年の録音にはない若々しいナイーヴな感覚も魅力。最後の「半音階的幻想曲とフーガ」は真に圧倒されます。ピアノ好き必携のアルバムです。
(キングインターナショナル)

【収録曲目】
CD1
1.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
2.プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調 Op.28
3.ニコラーエワ:3つの演奏会用練習曲 Op.13
CD2
4.ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガ Op.87~第1番ハ長調/第7番イ長調/第15番変ニ長調
5.J.S.バッハ:幻想曲ハ短調 BWV906
6.J.S.バッハ:フランス組曲第5番ト長調 BWV816
7.J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ BWV903
【演奏】
タチヤナ・ニコラーエワ(ピアノ)
コンスタンチン・イワノフ(指揮)
チェコ・フィル
【録音】
1951年2月4-8日
ドモヴィナ・スタジオ(CD1(1))

1954年4月27日(CD1(2)(3)、CD2 (4)(5))
1951年2月2日(CD2(6))
1951年2月3日(CD2(7))
チェコ放送カルリン・スタジオ(セッション)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2017年01月13日 00:00