日本でも人気の高いピアニスト、アンヌ・ケフェレックによる“踊り”をテーマにしたピアノ小品集!
フランスのピアノ曲のなかでも最も魅力的な23篇を集めた、宝物にしたくなるケフェレックの新アルバム。
大好評だった小品集「サティと仲間たち」から4年を経て、ケフェレック待望の新録音小品集が登場します!フォル・ジュルネ音楽祭の常連として日本でも非常に人気の高いケフェレックですが、軽やかかつカラフルな純フランス風ピアニズムの担い手として貴重な存在。彼女が弾くだけでフランス・ピアノ音楽がオシャレな香りにあふれます。
今回のアルバムも「サティと仲間たち」の続編的な19世紀末からベル・エポックの、パリが流行の最先端だった時代のピアノ曲から、いちばん聴きたかったものばかりを23曲集めた好企画。サン=サーンス、ショーソン、ラヴェル、アーン、プーランクらフランス音楽の魅力を存分に堪能できます!
ラヴェルやドビュッシーはともかく、録音の少ないものが大半で、ケフェレックの美演で聴くことができるのは存外の幸せと申せましょう。シャブリエの遺作「アルバムの一葉」は、絶美なメロディがしっとりかつ真摯に謳われる感動的な小品で、彼の作品中の白眉といってよい隠れた名品。
またマスネのピアニスティックな「狂ったワルツ」もあくまでフランス的なエスプリに満ちているのがケフェレックならでは。おなじく「狂乱と愛」をテーマにしたアーンの作品も近年いくつか録音はありますが、ようやく納得できる演奏の登場。またショーソンの「パヴァーヌ」も気が変になりそうな麻薬的な美しさをふりまいています。そして純フランス的なプーランク。オシャレかつエレガント、古き良きパリの脂粉の匂いがしてくるような文化を味わえます。
(キングインターナショナル)
【曲目】
1.モンポウ:歌と踊り第4番
2.ラヴェル:なき王女のためのパヴァーヌ
3.ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ~第2曲
4.ドビュッシー:雪が踊っている~「子供の領分」
5.シャブリエ:アルバムの一葉
6.ロパルツ:ロンド~「山の日陰で」
7.アーン:愛と倦怠の踊り~「うぐいす狂乱」
8.フロラン・シュミット:石板に書かれた文字のロンド~「眠りの精の一週間」
9.プーランク:シャンパーニュのブランル~「フランス組曲」
10.マスネ:狂ったワルツ
11.プーランク:パヴァーヌ~「フランス組曲」
12.ドビュッシー:バレエ~「小組曲」
13.ラヴェル:古風なメヌエット
14.ドビュッシー:舞曲~「カンマ」
15.サン=サーンス:のんきなワルツOp.110
16.サティ:ゆがんだ舞曲~「逃げ出したくなる歌」
17.ピエルネ:即興的なワルツOp.27
18.愛と悪の踊り~「うぐいす狂乱」
19.プーランク:幽霊の舞踏会~「夜想曲集」
20.フォーレ:スペインの踊り~「ドリー」
21.フランク:ゆるやかな舞曲
22.ドビュッシー:クロタルを持つ舞姫のための~「6つの古代の墓碑銘」
23.ショーソン:パヴァーヌ~「いくつの舞曲」
【演奏】
アンヌ・ケフェレック(ピアノ)
ガスパール・ドゥアンヌ(連弾)(8,12,17,20)
【録音】
2016年10月、アルセナル(メッツ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年02月24日 00:00