インディ・ロックの至宝=フェニックス(Phoenix)、約4年振りの新作『ティ・アーモ』(Ti Amo)
(c)Photo Emma Le Doyen Art direction studio mitsu_press
ロックやソウルといったスタイルと、エレクトロニクスを絶妙な配合で融合させ、そのハイセンスなポップ・センスと卓越したソング・ライティング能力&メロディ・センスで世界中を虜にする、フランスが産んだディスコ・ロックの至宝=フェニックスが、前作『バンクラプト!』から約4年振りとなる最新作『ティ・アーモ』を完成させた。
イタリア語で「I Love You」を意味するタイトルが付けられた今作は、メンバー曰く、「フェニックスの作品の中でも最もロマンティックなアルバムになった」という。愛情や希望、欲望や純真さといったシンプルでピュアな感情についてのアルバムであると同時に、彼らのヨーロッパ人としての自覚やラテンへのルーツ、そして、まばゆく透き通った光とピスタチオ・ジェラートといった永遠に続くかのようなローマの夏における失われた楽園や、ビーチでのジューク・ボックス、そして恐れを知らぬ欲望とアンティークな大理石像といった、彼らが想像するところのイタリアのイメージを取り入れたアルバムになっているという。今作からのファースト・シングル「J-Boy」を聴けば、彼らのきらきらと光り輝くカラフルなポップ性を感じ取ってもらえるだろう。