フランスの姉妹ピアノ・デュオ、カティア&マリエル・ラベックのアルバムが同時3作リリース!
『ロメオとジュリエット』にインスパイアされた愛の物語を紡ぐ
《カティア&マリエル・ラベック~ラヴ・ストーリーズ》
フランスの姉妹デュオ、カティア&マリエル・ラベックのこの新アルバムは、音楽と踊りを組み合わせたショウ《ラヴ・ストーリーズ》のインターナショナル・ツアーに合わせて、ドイツ・グラモフォンからリリースされました。ラベック姉妹の、実験的で大胆不敵、そしてロマンティックな思いが込められています。
まず初めは、ダヴィッド・シャルマンが現代振付師のYaman Okur とともに作曲した《Star-Cross'd Lovers》。『ロメオとジュリエット』にインスパイアされたこの曲はミニマルアート芸術のロック/エレクトロ形式(アルバム《ミニマリスト・ドリーム・ハウス》に収録されている作品を彷彿させます)で、愛と憎しみ、暴力とやすらぎの感情を表現しています。次はバーンスタインがラベック姉妹のために特別に彼のアレンジャー Irwin Kostal に編曲を依頼した《ウエスト・サイド・ストーリー》の2台のピアノと打楽器版。オリジナル作品からの17曲は、揺るぎない人物描写を通して、バーンスタインのメロディストとしての計り知れない資質を輝かしく実証する仕上がりとなっています。
(ユニバーサル・ミュージック)
【曲目】
ダヴィッド・シャルマン:STAR CROSS'D LOVERS
1 Act 1-Prologue
2 Street Fight
3 Star-Cross'd Lovers
4 The Party
5 Two Foes
6 Act 2-Prologue
7 Capulet's Orchard
8 Mariage
9 Act 3-Prologue
10 Mercutio Vs. Tybalt
11 Mercutio's Death
12 Romeo Vs. Tybalt
13 Tybalt's Death
14 A Room in Capulet's House
15 Act 4-Juliet's Despair
16 Juliet's Poison
17 Act 5 Romeo's Rage
18 Romeo's Poison
19 Juliet's Awake
20 Epilogue
レナード・バーンスタイン:ウエスト・サイド・ストーリー(2台のピアノと打楽器版)
21 Prologue
22 Jet Song
23 Something's Coming
24 Rock Blues
25 Mambo
26 Cha Cha
27 Maria
28 America
29 Cool
30 I Feel Pretty
31 One Hand, One Heart
32 Tonight
33 Somewhere
34 A Boy Like That
35 I Have a Love
36 The Rumble
37 Finale
【演奏】
カティア&マリエル・ラベック(ピアノ)
ダヴィッド・シャルマン(ギター、エレクトロニクス)、他
【録音】
2011年 パリ(2)、2016年 ローマ(1)
ラベック姉妹による、ジャンルを越えた音楽の旅
《カティア&マリエル・ラベック~ミニマリスト・ドリーム・ハウス》
ガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》の2台ピアノ版で聴衆を熱狂させた1980年の国際デビューから、ラベック姉妹はクラシック音楽、コンテンポラリー・ミュージック、エレクトロ、ロックそしてジャズを次々に巡る音楽の旅を繰り広げています。この2枚組のアルバム《ミニマリスト・ドリーム・ハウス》は再発売ですが、オリジナルは2013年、ミニマリスト・ミュージック50周年を記念してリリースされました。テリー・ライリーの《In C》が典型的なその起源からエレクトロニック音楽と同様に前衛的なロックにおける最新の動向に至る音楽の歴史をたどっています。
《CD 1》はジョン・ケージ、フィリップ・グラス、マイケル・ナイマン、アルヴォ・ペルト、そしてハワード・スケンプトンによる作品でラベック姉妹のみによる演奏。《CD 2》ではブライアン・イーノ、エイフェックス・ツイン、そしてレディオヘッドのような新しいムーヴメントを織り込んだ音楽を届けます。
ここでは、ラベック姉妹がギタリストのダヴィッド・シャルマンやドラマーのラファエル・セギニエに代表される"ロック・カルテット"に囲まれています。二人はこのアルバムにオリジナルの曲も書いています。ラベック姉妹のアイディア豊富で果敢に挑戦するすばらしい演奏で聴くことができます。
(ユニバーサル・ミュージック)
【曲目】
[CD1]
1 グラス:2台ピアノのための4つの楽章
2 ケージ:エクスペリエンシス第1番
3 ペルト:偉大な都市への賛歌
4 グラス:ポエット・アクツ
5 ダックワース:タイム・カーヴ・プレリュード第1番・第2番・第17番
6 ナイマン:水の踊り1・2
7 スケンプトン:映像(インターリュード第4番 / プレリュード第5番 / インターリュード第5番 / プレリュード第7番 / ポストリュード)
[CD2]
1 シャルマン:ゲームランド
2 ダックワース:タイム・カーヴ・プレリュード第7番・第12番
3 レディオヘッド:ピラミッド・ソング
4 イーノ:イン・ダーク・ツリーズ
5 エイフェックス・ツイン:4月14日
6 ナイマン:水の踊り4・5
7 ライリー:In C
8 セギニエ:フリー・トゥ・X
【演奏】
カティア&マリエル・ラベック(ピアノ)
ダヴィッド・シャルマン(ギター、他)
ラファエル・セギニエ(ドラム、他)
【録音】
2012年 ローマ KLMスタジオ
2台ピアノで描き出す、ストラヴィンスキーとドビュッシーの「祈り」
《カティア&マリエル・ラベック~Invocations(祈り)》
フランスの姉妹ピアノ・デュオ、カティア&マリエル・ラベックによる、ドイツ・グラモフォンへの最初のアルバム《Invocations(祈り)》では、ストラヴィンスキーの《春の祭典》とドビュッシーの《古代のエピグラフ》が、どちらも作曲者が意図した4手ピアノ版ではなく2台ピアノで演奏されています。両曲とも20世紀初頭に書かれた作品で、ドビュッシーの曲は、親交のあったストラヴィンスキーが古代の宗教的儀式に着想を得て書いた《春の祭典》からの影響を受けていると推測されています。
ラベック姉妹は《古代のエピグラフ》について次のように説明しています。「私たちは1台の鍵盤楽器用に想定された作品で、4手の関係に納得がいけば2台の鍵盤楽器で演奏することはなく、この曲をコンサートでは4手で弾いていました。けれども全ての事が緻密にコントロールされるよう要求されるレコーディングという制約の中では、2台の鍵盤楽器で演奏することがより良い結果を生むことに気づきました。サウンドとテクスチャーはより広がりを持ち、4手では生じてしまう物理的な問題もなく、よりよい結果が得られています」。
(ユニバーサル・ミュージック)
【曲目】
1 イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882‐1971):
春の祭典(オリジナル・ピアノ連弾版)(1913)
(第1部:大地の礼賛 / 第2部:生贄の儀式)
2 クロード・ドビュッシー(1862‐1918):
6つの古代のエピグラフ(オリジナル・ピアノ連弾版)(1915)
(夏の風の神、パンに祈るために / 無名の墓のために / 夜が幸いであるために / カスタネットを持つ舞姫のために / エジプト女のために / 朝の雨に感謝するために)
【演奏】
カティア&マリエル・ラベック(ピアノ)
【録音】
2016年3月、8月 ローマ
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年05月11日 00:00