クナ晩年の凄演が遂に正規リリース!『クナッパーツブッシュ&ケルン放送響名演集(1962~1963年)』(2枚組)
クナッパーツブッシュ(1888~1965)の没後の人気が世界的なものとなった1990年代以降、当CDに収録された4曲は何れもエア・チェック音源をソースにしたと思われる非正規盤CDにより何度かリリースされ、彼の晩年の巨大な芸風を映した名演としてファンの間で話題となっていました。今回、Orfeoが初めてケルン放送協会の正規音源よりCD化します。すべてモノラル録音ですが、ドイツの放送局の優秀な録音によりこれらの名演が享受できるようになるのは、ファンにとって何よりの福音と言えるでしょう。
(タワーレコード)
クナッパーツブッシュとゲザ・アンダが共演した1962年の「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番」は、これまでにも何種類かのアルバム(註:同一演奏の非正規盤CD)がリリースされています。当時41歳のゲザ・アンダのニュアンスに富んだピアノ、それに対峙しながらも、確固たる意志を貫く74歳のクナッパーツブッシュの二人により、まさに火花が飛び散るかのような白熱の演奏が繰り広げられます。続く「ブラームス:交響曲第3番」はクナッパーツブッシュの愛奏曲として知られる作品で、悠々としたテンポと、泰然とした表現の中からにじみ出る情感が高く評価されています。コンサートの冒頭に演奏されたウェーバーの「オイリアンテ」序曲も落ち着いた佇まいを見せています。その翌年(1963年)の「ハイドン変奏曲」は、極端に遅いテンポでゆったりと演奏されており、主題だけでなく、各々の変奏の持つ美しさも存分に味わえる名演です。~ケルン放送協会所蔵の音源より復刻~
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
[CD1]
1.ウェーバー(1786-1826):歌劇《オイリアンテ》序曲
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37
2.第1楽章:Allegro con brio
3.第2楽章:Largo
4.第3楽章:Rondo.Allegro
[CD2]
1.ブラームス(1833-1897):ハイドン変奏曲 Op.56a
交響曲 第3番 へ長調 Op.90
2.第1楽章:Alegro con brio
3.第2楽章:Andante
4.第3楽章:Poco allegretto
5.第4楽章:Allegro
【演奏】
ゲザ・アンダ(ピアノ)…CD1:2-4
ケルン放送交響楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
【録音】
Westdeutschen Rundhuks Koln Funkhaus
1962年5月14日…CD1,CD2:2-5
1963年5月10日…CD2:1
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年05月16日 00:00