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菅原淳、岩見玲奈、大嶋浩美による『伊福部昭、池野成、黛敏郎:打楽器作品集』

伊福部


打楽器音楽の傑作を書いた伊福部昭、池野成、黛敏郎

このCDは、日本音楽界を作曲と教育の両面で支えた作曲家の伊福部昭を中心に、その弟子である池野成と黛敏郎の作品を収録したものである。伊福部昭のマリンバ協奏曲「ラウダ・コンチェルタータ」と、黛敏郎の「シロフォンコンチェルティーノ」は、打楽器奏者ならば誰もが知る傑作である。また、池野成のマリンバ協奏曲である「エヴォケイション」、ティンパニ協奏曲である「ティンパナータ」は、膨大な数の打楽器を使うためなかなか上演機会がないが、知る人ぞ知る傑作として根強い人気を持った作品であり、今回のような形でセッション録音が発売されるのは非常に喜ばしいことである。とにかく爆音でド迫力の池野成の真価がこのCDで味わえるだろう。

現在の打楽器界で最高のメンバー!

今年で70歳(古稀)を迎えた巨匠・菅原淳によるティンパニソロでコンチェルト「ティンパナータ」(池野成作曲)。
ザルツブルク国際マリンバコンクール第1位の岩見玲奈がソロを担当する「黛敏郎作曲のシロフォンコンチェルティーノ」、「池野成作曲のエヴォケイション」「伊福部昭作曲のラウダ・コンチェルタータ」。
池野作品では、管打楽器アンサンブルによる池野成記念アンサンブルが演奏。
管楽器はオーケストラ、スタジオなどで活躍する優秀なメンバー。
打楽器は、菅原淳の教えを受けたパーカッション・ギャラリーが結集。
メンバーはいずれも国内外の打楽器コンクールなどで上位入賞を果たした実力者であり、今後の音楽界を担う優秀な音楽家である。

黛、伊福部作品は、国内外で活躍する気鋭のピアニスト大嶋浩美が担当した。

「伊福部昭とその弟子たち、宿命とも形容できる音の邂逅」(小林淳)

師弟関係の契りを結んだ作曲家たちの魂の雄叫びともいえる声が耳にこだましてくる。それらの要素が演奏者各人のパッション、エネルギーをも取り込む形で爆発的なほとばしりと化して迫ってくる。伊福部の響きを根源としたスリリングかつスペクタキュラーな音の饗宴に心ゆくまで身を任せよう。
(スリーシェルズ)
【曲目】
1.池野成:ティンパナータ (1977) TIMPANATA [14分12秒]
2.池野成:エヴォケイション(1974)EVOCATION [19分22秒]
3.黛敏郎:シロフォンコンチェルティーノ(1965) Concertino for Xylophone and Orchestra [約12分]
4.伊福部昭:ラウダ・コンチェルタータ(1979) LAUDA CONCERTATA [27分25秒]
【演奏】
ソロティンパニ:菅原淳
マリンバ:岩見玲奈
ピアノ:大嶋浩美

「ティンパナータ」
ティンパニ:菅原淳
打楽器:大場章裕、村居勲、岩崎愛子、岩下美香、柴原誠
フルート: 向井理絵
テナートロンボーン:加藤Billy真弘、増圭介、古川諭
ホルン: 本田史由記、杉崎瞳、小口遥
チューバ: 伊関愛里

「エヴォケイション」
マリンバ:岩見玲奈
打楽器:村居勲、岩崎愛子、岩下美香、野本洋介、大場章裕、柴原誠
テナートロンボーン:加藤Billy真弘、増圭介、古川諭、品川隆
バストロンボーン:小林千暁、小泉邦男

「シロフォンコンチェルティーノ」、「ラウダ・コンチェルタータ」
シロフォン、マリンバ: 岩見玲奈
ピアノ: 大嶋浩美
【録音】
2017年5月16日(伊福部、黛作品)
2017年5月29日、30日(池野成作品)
豊洲シビックホール

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2017年10月26日 00:00