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CPO レーベル~2017年11月発売予定新譜情報(6タイトル)

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知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。今回もレーゲンスブルク生まれの作曲家ヨハン・エヴァンゲリスト・ブランドルの交響曲集に、フランツ・クロンマーの交響曲集第2集、テレマンの協奏曲集、カバレフスキーのピアノ作品集、フランクの室内楽作品集など、興味深い作品が揃っています!

ヨハン・エヴァンゲリスト・ブランドル(1760-1837):交響曲集
ケヴィン・グリフィス(指揮)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団

レーゲンスブルクで生まれ、6歳で音楽教育を受けたというブランドル。早くからヴァイオリンの才能を開花させ、20歳になる前にドイツ国内でコンサートツアーを開催し大きな成功を収めました。その後はカールスルーエの宮廷楽団に入団し、最終的にはカペルマイスターの地位を得て、亡くなるまでその職に就いていたとされています。彼の作品は評判が良く、当時はベートーヴェンを上回る人気を獲得し「この時代で最も重要な作曲家の一人」と高く評価されていました。交響曲 変ホ長調 Op.12はハイドンの後期のスタイルを踏襲しており、エレガントなイディオムが用いられた端正な作品です。ニ長調Op.25は古典派からロマン派への移行期の作品であり、端正な中にも古典的な様式を打ち破るパワーが感じられます。
(ナクソス・ジャパン)

フランツ・クロンマー(1759-1831):交響曲集 第2集
ハワード・グリフィス(指揮)
スイス・イタリア語放送管弦楽団

1759年ボヘミアで生まれ、ハンガリーで活躍、一時はウィーンで宮廷に仕えるも、ハンガリーに戻り20年間ペーチ大聖堂の教会楽長に就任した作曲家フランツ・クロンマー(ハンガリー名:フランティシェック・クラマーシュ)。晩年はウィーンの劇場の監督に就任、1818年には皇室専属作曲家の称号を得るなど、すっかりウィーンの作曲家として定着。そんな名声を得ていたにもかかわらず、その作品はハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンの影に隠れてしまって存在自体すらも忘れられてしまいました。そのクロンマーの作品は、グリフィスが指揮する交響曲第1集で、魅力を再認識した人も多いでしょう。第2集ではクロンマーの最も成功した交響曲である劇的な第4番と、祝祭的な雰囲気を持つ第5番、第4番と同じく劇的な第7番の3曲を収録。どれも瑞々しい魅力にあふれた聴きどころの多い作品です。
(ナクソス・ジャパン)

テレマン(1681-1767):様々な楽器のための大協奏曲集 第5集
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
ラ・スタジオーネ・フランクフルト

テレマンはその生涯にあまりにも膨大な作品を書いたため、未だに作品の全容がつかめていません。その中で、名手ミヒャエル・シュナイダーは管楽器が含まれる協奏曲を中心に少しずつ録音を行い、多彩なテレマンの作品を紹介しています。このアルバムは「大協奏曲集」の第5集で、合奏協奏曲のように独奏楽器群がソロになるのではなく、あくまでも複数の独奏楽器が主役のディヴェルティメントのようなスタイルの作品群で、作品番号から曲の形態を判断するのが難しい曲ばかりが集まっています。ホルンが主役の曲は狩の風景であるともされています。この中で最も有名なのは2曲目の「コオロギ交響曲」ですが、こちらも実は協奏曲であり、様々な楽器がかわるがわる主役を演じる楽しい作品です。テレマンならではの楽器の組み合わせの妙をお楽しみください。

(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2017年10月30日 00:00