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『激ロック』スペシャルコーナー【11月レコメンドアイテム】

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10月のオススメはこちら

 

TRIVIUM / 『The Sin And The Sentence』
GENRE : HEAVY METAL

衝撃のデビューから14年――すべてがスケール・アップした過去最高傑作!
不屈の鋼鉄サムライ魂が生み出した究極のTRIVIUMサウンド!

アルバムの冒頭を飾る「The Sin And The Sentence」は、新旧のメタル・サウンドを巧みに取り入れつつ、初期の彼らを彷彿させるアグレッションが炸裂したTRIVIUM印の楽曲で、多くのファンが狂喜したと想像する。また、本作はバンドの集大成にして新たな未来を予感させるサウンドに仕上がっており、正統派メタルへの憧憬を押し出した前作の路線が受け入れられなかったファンをも納得させる作品だ。上達が著しいMatthew Kiichi Heafy(Vo/Gt)の堂々たる歌唱は、メロディ・パートもグロウルも過去最高のクオリティだ。本作から加入したAlex Bent(Dr)も、強烈なブラストビートも含めた緩急自在のプレイで貢献。すべてがスケール・アップした、見事なアルバムの誕生だ。

井上 光一【ライター推薦】

 

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WE CAME AS ROMANS / 『Cold Like War』
GENRE : POST HARDCORE

ミシガン州出身エレクトロ・ポスト・ハードコアWCAR!レーベル移籍第1弾!

メンバー・チェンジやレーベル移籍を経て、逆境を乗り越えることをテーマに作り上げた5thアルバム。クリーン・ヴォーカルとスクリーム、グロウルがダイナミックに交錯するポスト・ハードコアの王道を踏襲しながら、シンセの音色を交えた繊細なサウンド・メイキングで存在感をアピールするサウンドはさらにスケール・アップ。その中で正調メタル・サウンドに2ビートを組み合わせた「Wasted Age」、ハードコア・テクノの「Encoder」のような異色曲がアルバムの流れにフックを加えている。ダンサブルな要素を隠し味に使ったピアノ・バラードの「Promise Me」、メランコリックな歌モノの「Learning To Survive」の2曲で作品を締めるところに、歌を聴かせることへのこだわりが窺える。

山口 智男【ライター推薦】

 

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CYHRA / 『Letters To Myself』
GENRE :MODERN MELODIC METAL

AMARANTHE、IN FLAMESの元メンバーら集結!
スーパー・バンドによる問答無用のデビュー作!

今年AMARANTHEからの脱退を表明したJake E(Vo)と、ex-IN FLAMES、THE RESISTANCEなどの活動で高名なギタリスト、Jesper Strömbladを中心として結成されたスーパー・バンドによる待望のデビュー作が到着。Track.1「Karma」で耳に飛び込んでくる、Jesper節としか言いようのないギター・フレーズに心躍る人も多いはずだが、アルバム全体的には、非メタル・ファンにもアピールできるポピュラリティを兼ね備えた素晴らしいメロディを、抜群の歌唱力で歌い上げるJake Eの存在感が際立つ1枚となっている。もちろん、随所に感じ取れる北欧流儀の叙情性は、Jesperのギター・ワークがあってこそ。泣きのメロディに浸りたい方々にぜひおすすめしたい。

井上 光一【ライター推薦】

 

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LIKE MOTHS TO FLAMES / 『Dark Divine』
GENRE :METALCORE, POST HARDCORE

オハイオ州出身のハイブリッド・ポスト・ハードコア・バンド、LMTF!
Erik Ron(ATTILA/ISSUES etc)をプロデューサーに迎えた4thアルバム・リリース!

オハイオ州出身のメタルコア/ポスト・ハードコア・バンドの通算4枚目となるニュー・アルバム。本作は、過去ATTILAやISSUESなどを手掛けた腕利きのエンジニア、Erik Ronをプロデューサーに迎えており、もともとのバンドの持ち味である超ヘヴィなChug要素のあるゴリゴリなブレイクダウンはさらに鋭さを増しつつ、その反面、Track.2「Nowhere Left To Sink」を中心に、力強く歌い上げられたクリーン・パートやハイフレット多用のエモーショナルなフレーズが増え、より爽快でストレートにカッコいいスクリーモ/ポスト・ハードコア要素を併せ持った快作に仕上がっている! 時代を経ても、“マスターピース”は間違いなく語り継がれるが、まさしく今作こそがそう呼ぶに相応しい!

宮久保 仁貴【ライター推薦】

 

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THE UNGUIDED / 『And The Battle Royale』
GENRE :MELODIC DEATH METAL, METALCORE

ex- SONIC SYNDICATEのSjunnesson兄弟率いる
モダン・メロディック・デスメタル・バンドによる4thアルバム!

SONIC SYNDICATEの創設メンバーであったSjunnesson兄弟を中心として誕生したバンドによる、通算で4枚目となるアルバム。前作『Lust And Loathing』(2016年リリースの3rdアルバム)からおよそ1年9ヶ月という短いスパンを経て放たれる本作でも、メロデスとメタルコア、アグレッシヴなシンセ・サウンドをバランス良くモダンなセンスで融合した基本路線は踏襲しており、流麗なギター・ソロもきっちり盛り込まれている。去年脱退した、バンドの創立メンバーのひとりであったRoland Johansson(Vo/Gt)に代わって新たに加入した新メンバー、Jonathan Thorpenberg(Vo/Gt)の貢献度の高さにも注目していただきたい。あとは来日実現の報を待つばかりである。

井上 光一【ライター推薦】

 

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TARJA / 『From Spirits And Ghosts(Score For A Dark Christmas)』
GENRE : CLASSIC

神秘的な美と闇に揺らめく妖しさが絡みつく
ひと味違うゴシック感満載のクリスマス・アルバム!

ex-NIGHTWISHという肩書も、もはや不要であろう。ソロ・アーティストとして確かなキャリアを積み上げてきた、フィンランドが誇るソプラノ歌手 TARJAの最新作は、自身にとっては2枚目となるクリスマス・アルバムとなった。先に断っておくと、サウンドとしては完全にクラシック音楽であり、非メタル、非ロックな作品であるので注意されたし。とはいえ、TARJAの歌声には神秘的な美とともに、闇に揺らめく妖しさが絡みついている。定番の讃美歌からトラディショナルなクリスマス・ソング、1曲収録されたオリジナル・ソングも含めて、全曲がアルバム・タイトルどおりダークでゴシックな雰囲気満載の作品となっているのだ。本作をBGMに、今年はひと味違うクリスマスを過ごされてはいかがだろうか。

井上 光一【ライター推薦】

 

【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。

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タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2017年11月24日 08:24