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管楽作品で著名な作曲家ダンツィの珍しい“ピアノ協奏曲”&“チェロ協奏曲”アルバム!

ダンツィ


ハワード・グリフィス指揮、ダンツィのピアノ協奏曲とチェロ協奏曲!

ダンツィは1763年に生まれ、父のマンハイム宮廷楽団首席チェロ奏者のイノチェンツから手ほどきを受け15才で宮廷楽団に入団。マンハイム、ミュンヘン、シュトゥットガルト、カールスルーエの宮廷楽団員として活躍。バイエルン宮廷楽団では首席チェリストを務め、チェロのヴィトゥオーゾとして宮仕えと楽旅を重ねながら多彩な作品を作りました。若い頃にモーツァルトに出会ってからは、生涯尊敬の念を抱き続け、ベートーヴェンと同世代であったにも関わらず劇的な作品を書くことはせず、上品でまろやかな作品を書き続け、その作風はウェーバーへと引き継がれました。A.ライヒャ(1770-1836)が確立した木管五重奏曲に影響を受けた木管五重奏では、それぞれの特色を活かした各楽器を見事に扱っており、現在では管楽器を中心としたアンサンブルなどの作曲家と知られています。しかしダンツィは、交響曲、管弦楽曲、協奏曲、教会音楽、歌劇など数多くの作品を残しています。
この作品で指揮をしているハワード・グリフィスは、スイス・イタリア管とダンツィの交響曲全曲(6曲)をすでに録音していますが(独cpo、2枚組)、今回のアルバムはその続編とも言える2つの協奏曲の録音といえましょう。ピアノ協奏曲は、モーツァルト風で快活。哀愁漂うメロディのチェロ協奏曲は、古典派からロマン派への移行を刻印した作品です。ソリストは、ピアノ協奏曲が、アルメニアの出身で、2008年モントリオール国際コンクールの優勝者ナレ・アルガマニヤン。チェロ協奏曲は、2005年に弱冠11歳でパリ市主催の第1回ロストロポーヴィチ・ジュニア・コンクール入賞し、2014年エマニュエル・フォイアマン・グランプリで第1位となったオーレリアン・パスカルという若手の2人。ダンツィの珍しい作品に光が当たります。
(ソニー・ミュージック)
【曲目】
フランツ・ダンツィ(1763-1826):
1. ピアノ協奏曲 変ホ長調 Op.4, P.229
2. 序曲 ニ長調 P.228
3. チェロ協奏曲 ホ短調 P.243
【演奏】
ナレ・アルガマニヤン(ピアノ:1)
オーレリアン・パスカル(チェロ:3)
ハワード・グリフィス(指揮)
ミュンヘン室内管弦楽団
【録音】
2016年5月、ドイツ、プラネック、クップファーハウス

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2017年12月04日 00:00