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『激ロック』スペシャルコーナー【1月レコメンドアイテム】

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12月のオススメはこちら

 

FALL OUT BOY / 『M A N I A』
GENRE:ROCK

2作連続全米No.1ヒットを記録した彼らの3年ぶりとなる新作ついに完成!

一度完成させながら、満足できずに作り直した7thアルバム。Jesse Shatkin、Jonny Coffer、Illangeloら新たに組んだプロデューサー、ソングライターの顔ぶれからは、メインストリームで勝負することを前提に、自分たちのサウンドをアップデートしようとしていることが窺え、楽曲もヒップホップの影響に加え、EDMの要素をヘヴィなバンド・サウンドに取り入れようとしている。ハードコア・バンドのメンバーたちがバンドではできない音楽を追求するという彼らの実験精神は、活動休止したことで自らを縛っていた“らしさ”から解放されたのか、再始動後ますます顕著になってきた。同時代に活躍したポップ・パンク/エモ・バンドの多くが失速するなか、彼らがシーンの最前線で活躍し続けている理由はそこにある。

山口 智男【ライター推薦】

 

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OF MICE & MEN / 『Defy』
GENRE:POST HARDCORE, ALTERNATIVE METAL

何があろうともOF MICE & MENの歩みは止まらない
新体制となったUSポスト・ハードコア界の雄によるニュー・アルバム!

2016年末、Austin Carlile(Vo)が病気療養により再度脱退するというアクシデントに見舞われるも、Aaron Pauley(Vo/Ba)がフロントマンを兼任する形で新たなスタートを切った、通算5枚目となる最新作。ニューメタル化が顕著だった前作と比べ、本作はアグレッシヴなリフにヘヴィなリズム、スクリームと美メロを使いこなすAaronの歌唱を前面に押し出した作風となっており、一定のジャンルにとらわれるでもない、本来の持ち味を取り戻した印象である。Austinのヴォーカルはカリスマ性もあり、彼の不在に対しての物足りなさはあるにせよ、もともとはJAMIE'S ELSEWHEREで見事なヴォーカルを披露していたAaronを知っている身としては、本作のようなサウンドは大いに歓迎したい。

井上 光一【ライター推薦】

 

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DON BROCO / 『Technology』
GENRE:ROCK

ブレイクへのカウントダウン!!

ONE OK ROCK、MAN WITH A MISSIONのいずれもアリーナ公演で来日&ゲスト出演を果たしたUK4ピースがついに日本デビュー。今作は、大きな会場が似合うパワフル且つ包容力のあるサウンドで、ロック、ファンク、エレクトロ、メタルといった要素を、80'sポップス的なウェルメイドなキャッチーさへと咀嚼し、一聴で心を掴む音楽になっている。WHAM!のGeorge Michaelの香りも感じるが、そこにモダンなヘヴィネスがしなやかに織り交ぜられている。力強さのなかに柔らかなセクシーさとグルーヴも兼ね備えるRob Damianiのヴォーカルもまた、サウンドのスケールやポップ性を広げていて、特に今作は彼の歌によりフィットした一体感がある。今回のアルバムで勢いが爆発するのは間違いない。

吉羽 さおり【ライター推薦】

 

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LINKIN PARK / 『One More Light Live』
GENRE:ROCK, ALTERNATIVE, POP, HIP HOP

Chester Bennington(Vo)へ捧ぐライヴ・アルバム

賛否両論を巻き起こしながら、LINKIN PARKにとって6作目の全米No.1ヒットになった7thアルバム『One MoreLight』リリース後のヨーロッパ・ツアーから全16曲を収録したライヴ・アルバム。過去のアルバムからの楽曲もエレクトロ・ポップなサウンドに大胆にアプローチしたアルバムの世界観に合わせた演奏、あるいはアレンジになっているところが聴きどころと言えそうだ。作品のみならず、ライヴにおいても新しいバンド像を打ち出そうと取り組んだバンドの挑戦をしっかりと受け止めたい。ハイライトはピアノ・バラードにリアレンジした「Crawling」と前後の曲も含めたバラードの3連打。バンドの挑戦を歓迎した観客が大きな声でChester Bennington(Vo)と一緒に歌うシンガロングに胸が熱くなる。

山口 智男【ライター推薦】

 

THE FACELESS / 『In Becoming A Ghost』
GENRE:TECHNICAL DEATH METAL, PROGRESSIVE METAL

LAのテクニカル・デス・メタル・バンドによる“らしさ”を進化させた新体制初アルバム!

テクニカル・デス・メタル・バンド THE FACELESSの、前作『Autotheism』から約5年ぶりとなるニュー・アルバム。その5年の間に中心人物であるMichael Keene(Gt/Vo etc)以外のメンバーを一新させて生み出された本作は、極端なブルータリティと突出したテクニックで繰り出されるプログレッシヴな楽曲展開との融合、といった基本的なスタイルをさらなる次元へと押し進めた内容となっており、漂う幽玄の美は今まで以上に劇的なサウンドへと変質し、情感たっぷりに歌い上げるクリーンなメロディも違和感なく溶け込んでいる。フルート奏者をゲストに迎えた楽曲なども興味深い。DEPECHEMODEのカバー曲「Shake The Disease」も収録されており、心憎いセンスに脱帽である。

井上 光一【ライター推薦】

 

CANE HILL / 『Too Far Gone』
GENRE:NU METAL, METALCORE

アメリカ発の新世代メタルコア/ニューメタル・バンドのキャッチー且つ個性的な2ndアルバム完成!

90~00年代初頭のモダン・ヘヴィネス~ニューメタル的な匂いのプンプンする、厳ついサウンドとグルーヴ感。気持ち良くヘドバンできて、思いっきり拳を突き上げたくなるような、タフでスカッとする楽曲が並ぶ。器用な感じの楽器隊による変幻自在なリズムも不思議とキャッチーでノリやすく、アクの強いヴォーカルの歌い回しなんかも、結構ハマってる。そして、ただ回顧的なサウンドというだけでなく、畳み掛けるようなハードコア・ナンバーも、ダウナーな雰囲気のオルタナっぽいナンバーも、オリジナリティの引き立つアレンジで、彼らにしかできない音作りへのこだわりが窺える作品となっている。以前インタビューで“ツアーで仲良くなった”と言っていたcoldrainが日本に連れてきてくれないかと期待!

山本 真由【ライター推薦】

 

DEATHLESS LEGACY / 『Rituals Of Black Magic』
GENRE:HEAVY METAL, HORROR METAL

映画的な雰囲気に女性Voのシャウトが響く重厚シンフォニック・メタルを体感せよ!

イタリアと言えば、なんとなく陽気な国民性で……というイメージとはまるで違う新たな一面を発見したいなら、ぜひ本作を手に取ってほしい。もともとは同郷のカルト・メタル DEATH SSのトリビュート・バンドとしてスタートした女性ヴォーカル擁する編成のバンドの最新作で、本作が通算で4枚目のフル・アルバムとなる。全編にわたりシアトリカルなサウンド・アレンジで映画のような雰囲気を演出し、メロディックな歌唱とけれんみたっぷりのシャウトを使い分けるSteva(Vo)嬢の表現力もなかなかのもの。重厚且つダークなシンフォニック・メタルはキーボーディストとしてVISION DIVINEのAlex Van Edenが参加していることも影響しており、彼のテクニカルで派手なプレイにも注目していただきたい。

井上 光一【ライター推薦】

 

【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。

http://gekirock.com/

タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2018年01月17日 10:02