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Naxos~2018年2月発売予定新譜情報(15タイトル)

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今月は準・メルクル&バスク国立管のサン=サーンス:管弦楽作品集、リストのピアノ曲全集 第48集となる“ハンガリー狂詩曲 第12番-第17番(オリジナル版:Magyar rapszódiák-マジャール狂詩曲)”、J.S.バッハの“ヨハネ受難曲(1749年版+1725年版の追加楽章)”、ロッシーニの珍しいオペラ“リッチャルドとゾライデ”、ヴォルフ・フェラーリの合唱作品集、21世紀に作曲された『管楽のための協奏曲集』、中国の現代作曲家ジア・ダカンのパーカッション作品集など、CD13タイトル、DVD2タイトルの15タイトルがリリースされます

サン=サーンス(1835-1921):管弦楽作品集
準・メルクル(指揮)バスク国立管弦楽団

旅行好きだったサン=サーンス。スペインから北米、南米までと広い地域を巡ったことで知られますが、とりわけ“北アフリカ”を愛し、この地から得たインスピレーションを元に多くの作品を書き上げました。エキゾチックな雰囲気を持つ「アルジェリア組曲」もその一つで、航海中に見た街の風景や、この地の舞曲などがテンポよく奏される描写的な作品です。「ニ長調の組曲」はもともとハルモニウムのために作曲されたもので、後にオーケストラ用に編曲されました。「ニ短調の組曲」はチェロのための作品ですが、ピアノ伴奏版とは曲の構成が違い、3曲目はピアノ版はスケルツォ、オーケストラ版はガヴォットが組み込まれています。この曲ではスペイン生まれのチェリスト、パストラーナがソリストとして精妙な演奏を披露しています。
(ナクソス・ジャパン)

リスト:ハンガリー狂詩曲 第12番-第17番(オリジナル版:Magyar rapszódiák-マジャール狂詩曲)
カルロ・グランテ(ピアノ)

リストの代表作の一つ「ハンガリー狂詩曲」。全部で19曲あるとされ、その中の何曲かは管弦楽版にも編曲、こちらも高い人気を誇っています。しかし自作を何度も改編、改作するのが常だったリスト、この「ハンガリー狂詩曲」にも更なるオリジナル・ピアノ版が存在していることはあまり知られていません。このアルバムに収録されている「Magyar Rapszodiak-マジャール狂詩曲」がそのオリジナル版で、1846年から1847年に、リストがハンガリーで耳にした様々なメロディーを組み合わせて作った曲集です(12番から始まっているのは、11曲ある「ハンガリーの民族旋律」のあとに附番されているため)。この中のいくつかの作品が後に現在耳にする「ハンガリー狂詩曲」へと生まれ変わりましたが、オリジナル版もリストらしい華やかな技巧が凝らされており、聴きごたえもたっぷりです。名手カルロ・グランテの演奏です。
(ナクソス・ジャパン)

J.S.バッハ(1685-1750):ヨハネ受難曲 BWV245(1749年版+1725年版の追加楽章)
ラルフ・オットー(指揮)マインツ・バッハ合唱団、マインツ・バッハ管弦楽団

J.S.バッハの「ヨハネ受難曲」は新約聖書「ヨハネによる福音書」によるキリストの受難曲。バッハが1724年にライプツィヒのトーマス・カントルに着任して初めての聖金曜日に演奏されたのが「ヨハネ受難曲」の最初の稿とされています。1725年には冒頭の曲を「OMensch, bewein dein Sünde groß」にそっくり入れ替えるなど大胆な改訂が行われましたが、1732年稿ではほとんどが元に戻され、この「O Mensch~」は後に「マタイ受難曲」第1部の最後に組み込まれました。その後、1739年にも改訂が行われましたが、こちらは完成することなく未完で終わり、1749年になってこの20ページ分のスコアを弟子のバムラーが筆写、未完の部分は1724年の稿を転用した版を作成しました。こちらを1749年稿と呼ぶことがあり、ここでの演奏もこのスコアを用いています。(バッハ自身が1749年に演奏した際に使われた第4版ではありません)。当アルバムには、1725年に変更、追加された曲が組み込まれており、ヨハネにおける変遷の一端を知ることができます。ヴィオラ・ダ・ガンバでは名手ヒレ・パールが参加しているマインツ・バッハ管弦楽団と、マインツ・バッハ合唱団による演奏です。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年01月30日 00:00