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ボレットの未発表スタジオ録音第2弾~リスト:ピアノ協奏曲第1&2番!

ホルヘ・ボレット

ついに現れた、絶頂期ボレットによるリストのピアノ協奏曲!

ボレットの未発表スタジオ録音第1弾(AU21438)は大反響を呼びましたが、待望の第2弾も驚愕の内容です。ホルヘ・ボレット(1914-1990) はキューバ出身のアメリカのピアニスト。大柄な技巧と濃厚な表現による19世紀風ピアノ演奏でファンの多い巨匠。独特のコクのある音色を持ち、たっぷりと 歌われたリストやショパンは絶品でした。ボレットはゴドフスキに学んだ後、ラフマニノフの従兄でリストとチャイコフスキーの愛弟子だったジロティに師事し て仕上げた、まさに血統書付のピアノDNAを持っています。しかしずっと不遇で、1970年代になりようやく世界的な注目を集め、Deccaを中心に録音 を残しました。このアルバムはその注目を集めた時期のものですが、いずれも世界初出。当時最先端だった西ドイツの放送局のクオリティにより奇跡的な状態で 収録されていました。それをaudite社主ベッケンホーフが細心のマスタリング技術で、驚異的な世界が蘇りました。何よりも嬉しいのがリストのピアノ協 奏曲第1番と2番。ボレットは両曲を1979年にジンマン指揮ロチェスター・フィルとVoxに録音、第1番は1960年のEVERST盤やPYE盤があり ますが、円熟度、オーケストラの質いずれもの点で、この録音は決定盤と申せましょう。リスト直系の物凄いヴィルトゥオジティと絶妙な歌い回しに聴き惚れさ せられ、公開収録ならではの聴衆の熱気とボレットのノリも感じられます。「ペトラルカのソネット」全3曲は1980年代にDeccaの録音がありますが、 これはそれより9年前のもので、若々しい覇気に満ちていて魅力的。さらに凄いのはリスト編曲によるタンホイザー序曲。彼はラスト・コンサートでも同曲を弾 くほど愛着を示しましたが、この演奏は技巧、音楽の大きさ、ピアノの音色の美しさ等充実度満点、凄すぎる内容となっています。ピアノ好きならば心から興奮 させられること間違いない稀有の現象です。
キングインターナショナル

【曲目】
(1)リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
(2)同:ピアノ協奏曲第2番イ長調
(3)同:巡礼の年第2年「イタリア」~ペトラルカのソネット第47番/第104番/第123番
(4)ワーグナー(リスト編):歌劇「タンホイザー」序曲

【演奏】
ホルヘ・ボレット(ピアノ)、
ローレンス・フォスター(1)、エド・デ・ワールト(2)(指揮)
ベルリン放送交響楽団

【録音】
1971年11月30日(1)、1982年12月19日(2)/ベルリン・ラジオハウス・ゼンデザール(ライヴ)、
1973年10月8日/RIAS放送スタジオ10(3)(4)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年02月06日 00:00