野力奏一、自己のアルバムとしては実に30年ぶり。ピアノという楽器に正面から向き合った、キャリア初の完全ピアノ・ソロ・アルバム
ジャズの世界では渡辺貞夫、日野皓正、伊藤君子、ケイコ・リー、トゥーツ・シールマンス、スティーヴ・ガッド、ウィル・リーなど、ポップスの世界では山下達郎、井上陽水、ゴスペラーズなど幅広い活動で知られるピアニスト、アレンジャーの野力奏一。
本作は30年ぶりのソロ作であり、完全ピアノ・ソロでの作品はキャリア初となる意欲作。
使用したピアノは、日本を代表するピアノ調律師、宮崎剛史氏が所有するニューヨーク・スタインウェイ。プライベートな空間で収録されたこのCDは、そのピアノの音全てを完全収録。宮崎氏のチューニングによる、美しい倍音の余韻までもが聴こえる特別な作品。収録された曲は、イースト・ウィンド・レーベルやガッド・ギャング、伊藤君子の傑作を多数世に送り出してきた名プロデューサー伊藤潔との濃密なミーティングを経て厳選された全14曲。
1曲目「My Ship」から、7曲目のシンディ・ローパーのカヴァー「Time After Time」まではマイルス・デイヴィスゆかりのナンバーが続き、野力奏一のマイルスへの想いが伺える。8曲目以降のウェザー・リポートの「A Remark You Made」、ナベサダの「Pastoral」、自身のオリジナル曲や手掛けた『キッチン』の映画音楽、そしてラストの「Danny Boy」まで、美しく響き渡る音空間の中で夢のような時間が過ぎてゆく。
心を無にして、じっくり聴いてほしいソロ・ピアノ・アルバム。
2017年12月9日、10日
東京、宮崎ピアノスタジオにて録音
プロデュース:伊藤 潔
A&R:五野 洋
ピアノ・テクニシャン:宮崎剛史
レコーディング・エンジニア:後藤昌司
マスタリング・エンジニア:
鈴木浩二(ソニー・ミュージックスタジオ)
アルバム・デザイン:藤田ルリ(design R)
写真:竹下智也
制作アシスタント:安島健太郎
イラスト:野力奏一
エグゼクティブ・プロデューサー:野力孝子
トラックリスト:
1.My Ship
2.Fall
3.Seven Steps To Heaven
4.It Never Entered My Mind
5.Blue In Green
6.All Blues
7.Time After Time
8.A Remark You Made
9.Pastoral
10.Crescent
11.Kitchen/Full Moon(from the movie“Kitchen”)
12.Spiritual Matters(from the movie“Kitchen”)
13.Azumabashi
14.Danny Boy
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年04月05日 02:00