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INOYAMALAND(イノヤマランド)、幻のオリジナル・サウンドトラック『COLLECTING NET』初音源化

INOYAMALAND

世界的に再評価が高まる日本のアンビエント・サウンドの始祖:イノヤマランド。1977年、ヒカシュー/イノヤマランド結成のきっかけとなった、巻上公一が主宰していた前衛劇団ユリシーズ「コレクティング・ネット」公演、幻のオリジナル・サウンドトラックを41年の時を経て発掘、初音源化。

1977年、巻上公一が主宰していた前衛劇団ユリシーズ「コレクティング・ネット」公演(明大前キッドアイラックホール)の音楽を山下康に依頼。メロトロンを収集していた井上誠を巻上が山下に紹介。ヒカシューという名前のユニットが誕生。

シンセサイザーを主体としたアンビエント、アナログシーケンサーを駆使した電子音楽/音響、メロトロンを潤沢に使ったプログレシッブ・ロック、タブラやシタール等を使った本格的なインド音楽といった当時の日本では最先鋭な演奏によるオリジナル・サウンドトラックを制作した。実際の公演では芝居と共に会場で生演奏されていたが、本作はそのスタジオ録音バージョンを収録。このユニットの方向性はその後のイノヤマランドで継承され、ヒカシューという名義はテクノポップ、エレクトロ・パンクバンドとしてデビューする巻上公一を中心とした現在も現役で活動しているバンド名となる。

イノヤマランドはその後、1983年にYMOの細野晴臣プロデュースによりALFA/YENレコードより1stアルバム『DANZINDAN-POJIDON』をリリース。早すぎた日本のアンビエント、環境音楽として静かな評価はあったが、それから30数年後の現在、海外のDJ、コレクターのレアアイテムとして$400~500という高値で取引されており、また複数の海外レーベルからライセンスのオファーが来るなど本格的な再評価が高まっている。本作にはそのアルバムの4曲、"Wässer"、"Donkikaro Tokikaro (Glass Chaim)"、"Meine Reflexion"、"Shüffer"のプロトタイプが収録される。

現在まで謎のベールに包まれていた、70年代日本のアンビエント、前衛音楽の貴重な記録が41年の時を経て明らかになる。

タグ : リイシュー

掲載: 2018年04月18日 14:00