ウルグアイの伝説的なキーボーディスト、ウーゴ・ファトルーソ(Hugo Fattoruso)、UKのFAROUT RECORDINGからの新作
70年代の伝説のフュージョン・バンド、オーパの活動で知られるウルグアイのキーボード/コンポーザーのウーゴ・ファトルーソ。FAROUTから注目の新作が登場。
ジャイルス・ピーターソンもオーパのファンを公言しており、フライング・ロータスやマドリブがウーゴの音楽をサンプリングし、また一方で90年代以降のフュージョン~シンセ期のレコードやCDが、DJや新たなファンから再発見されるなど、ウーゴはその精力的な活動により世界的に注目されつつある存在。
ウーゴが本作を「これこそ、現代のOPA」というほど、かつてオーパが目指したカンドンベ+ジャズロックのフュージョン・サウンドをさらに発展させた内容になっており、ファンキーかつダイナミックなコンテンポラリー・ミュージックが広がっている。2曲目“Botijas”はウーゴのピアノと瞑想的なヴォーカルが印象的なナンバーで、へヴィにグルーヴィングするアレンジも聴きどころ。続く“Candombe Beat Funk”はブリブリなファンキー・リズムが炸裂。5曲目は直訳で“東京の電車”、6曲目“Candombelek”はシルヴァ・ブラザーズのTamborがフィーチャーされ、ローズ・ピアノやコーラスがバッチリのアフロ/ウルグアイ流グルーヴ・ナンバー、7曲目 "Candombe Alto"はカーニヴァル風な様相を呈し、シンセのリードやワウワウ・ギターが大活躍、個性あふれる楽曲群が揃う。
メンバーはウーゴの息子である、フランシスコのベース他、現地実力派ミュージシャンが揃い、カンドンべ・ドラミングでシルヴァ・ブラザーズらが参加。
南米ミュージシャン独特のハーモニー&リズムに圧倒される注目盤。
トラックリスト:
1. La del Cheche
2. Botijas
3. Candombe Beat Funk
4. El Romance del Sordo
5. Trenes de Tokyo
6. Candombelek
7. Candombe Alto
8. Llamada Insolita
9. Antes / Goldenwings
10. For You To Be Proud
ウーゴ・ファトルーソの別バンドの隠れ名盤
Trio Fattoruso / En Vivo En Medio Y Medio
ウルグアイのキーボード/コンポーザーのウーゴ・ファトルーソが兄でドラマーのオズヴァルド、息子でベーシストのフランシスコと2000年に結成したトリオ・ファトルーソ。本作はセカンド・アルバムで、2005年にウルグアイのクラブでレコーディングされたライヴ作。全曲オリジナルで、ラテンの血が騒ぐようなグルーヴ感あふれる演奏を展開