新世代のスカ・パンク・アイコン=ジ・インタラプターズ(The Interrupters)渾身の最新作
全2作同様、アルバムのプロデュースを手掛けるのはRANCIDのティム・アームストロング。そしてミックスを手掛けるのは、BLINK-182やFALL OUT BOY、WEEZERなどを手掛けたトム・ロード=アルジ。2015年の前作『SAY IT OUT LOUD』以来、約3年振りとなるニュー・アルバム『FIGHT THE GOOD FIGHT』は、これまで同様、いやそれ以上に、高揚感とヴァイタリティが溢れる、パワフルなまでにメロディックな2TONE/スカ・パンク・サウンド漲る作品となっている。
ティム・アームストロングとトム・ロード=アルジがコンソールの向こうに控える中、フロントウーマンのエイミーとランシド/トランスプランツのツアー・メンバーとしても活躍するマルチプレイヤー/エンジニアのケヴィンを始めとするビヴォーナ兄弟からなるTHE INTERRUPTERSは、ライヴの迫力とパワーを、そのままテープにぶつけた。レコーディングの殆どはアナログ・テープに収録されたが、そのことについてバンドのギタリストであるケヴィンは以下のように語っている:「その(レコーディング)過程の中で、絶対デジタルじゃ捉えることの出来ないフィーリングがあるんだ」さらに彼はこう続ける:「考えすぎることはなかった――全員、自分たちをフルに出し、全力で取り組まなければいけなかった。ものすごいプレッシャーだったことは間違いないが、同時にすごく楽しかったよ」
アルバムからの先行シングルとなるのは、タイトで意気が上がる“She's Kerosene”。モノクロームのシャープな映像がクールなミュージック・ビデオも公開中だが、こちらのビデオ監督を務めているのも、ティム・アームストロングだ。この曲について、フロントウーマンのエイミーはこう語っている:「この曲を聴いて、有害な人間関係から離れようと勇気づけることができたらと思う」
またアルバムには、RANCIDをフィーチャーしたパンク・アンセム“GOT EACH OTHER”も収録。『FIGHT A GOOD FIGHT』全編を通じ、家族や友情、そして戒厳令や忠誠心などの難しいテーマが、躍動感あふれる2TONEのビートや、ロックのリズム、そして唸るようなギター・リフとともに息つく間もなく次々と繰り出されているのだ。ライヴ・アクトとしても、その留まることを知らないパワーでファンを増やし続けているTHE INTERRUPTERS。「観客の中でダンス・パーティが起こっていることがよくあるけど、自分たちもステージでダンス・パーティみたいなのをやっているから、大歓迎さ」そうケヴィンも自身のライヴについて語っている。VANS WARPED TOURから、GREEN DAYやRANCIDのオープニング・アクトとして世界を回っていた彼ら。今年も全米で行われるPunk In Drublicフェスティヴァルを始め、最後となるVANS WARPED TOURにも参戦が決定している。
派手な喧嘩は、パンクの華!THE INTERRUPTERSの最新作『FIGHT A GOOD FIGHT』には、心が熱くなる粋でいなせなスカ・パンクが大きな打ち上げ花火のように炸裂しているのだ!