CPO レーベル~2018年7月発売予定新譜情報(8タイトル)
知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。
今回はドミヒャエル・ハイドンの“交響曲集”に、後期ルネサンスの音楽家ヒエロニムス・プレトリウスの“「三位一体の祝日」ミサ”、ロルツィングの“ハルモニームジーク集”、テレマンの“室内協奏曲集第1集”など興味深い作品が揃っています。
テレマン(1681-1767):室内協奏曲集 第1集
カメラータ・ケルン
膨大な数の作品を残したテレマン、現在でも各地の図書館から譜面が発見されるなど全容は未だわかっておりません。cpoレーベルでは、テレマンの作品を系統立てて次々とリリース。多彩な室内楽や未知の声楽曲と出会う喜びをもたらしています。
室内協奏曲集の第1集と題された今回のアルバムは、様々な楽器のアンサンブルを集めた1枚です。多種多彩な楽器が歌い交わす色彩的な協奏曲は、各々の楽器、とりわけリコーダーやフルートなど管楽器の音色が際立つとともに、全体の濃密な響きも楽しめます。カメラータ・ケルンの生き生きとした演奏が作品を引き立てます。
(ナクソス・ジャパン)
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):交響曲集
オーラ・ルドナー(指揮)、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
cpoレーベルにおけるミヒャエル・ハイドンの交響曲全集のシリーズは、1991年に始まったボフダン・ヴァルハルが指揮したスロヴァキア室内管弦楽団の演奏、続く1995年からのヨハネス・ゴリツキーとフランク・ベールマンが指揮したノイス・ドイツ・チェンバー・アカデミーの演奏がありましたが、最新の研究結果を生かした今回のラーセンのアルバムを加えることで一応の完結となります。このアルバムでは「交響曲第13番」の異稿版(フルート・パートが追加されている)と、ミヒャエル・ハイドンの最初の「ノットゥルノ」が収録されており、古典派音楽の研究者にとっても貴重な1枚です。
(ナクソス・ジャパン)
ヴァルター・ブラウンフェルス(1882-1954):作品集~弦楽四重奏曲 Op.63a 嬰ヘ短調(F.ハースによる弦楽合奏版)、ヴァイオリン、ヴィオラ、2つのホルンと弦楽合奏のための協奏交響曲
ウルフ・シルマー(指揮)ミュンヘン放送管弦楽団、他
ヨーロッパを中心に、作品の復興が盛んに行われているブラウンフェルス。ユダヤの血をひいていたため、大戦中はナチス・ドイツに翻弄されながらも、戦後公職に復帰、荒廃したドイツ音楽界の立て直しを図った功績が高く評価されています。歌劇や宗教作品が知られていますが、室内楽作品も何曲か作曲しており、cpoレーベルからは「弦楽四重奏曲 第1番・第2番(999406)」がリリースされ、すでに高い評価を受けています。このアルバムに収録されているのは、ブラウンフェルスの弟子の作曲家フリスホス・ハースが「弦楽合奏版」に拡大した弦楽四重奏曲と、比較的楽器編成の大きい「協奏交響曲」の2曲。後期ロマン派の流れを汲む濃厚な響きが魅力的です。
(ナクソス・ジャパン)
アルベルト・ロルツィング(1801-1851):ハルモニームジーク集
(アンドレアス・N・タルクマンによる管楽編曲)
シュトゥットガルト・ウィンズ(SWR交響楽団団員による管楽アンサンブル)
‘ハルモニームジーク’とは管楽器の合奏全般を指す言葉で、1780年代、ドイツを中心とした貴族階級で流行した形態です。貴族たちが食事や催事の時に客をもてなすため、音楽家を侍らせて当時最先端のオペラのメロディを編曲、演奏したというもので、管楽アンサンブルのための数多くの編曲が世に出たことで知られています。アンドレアス・N・タルクマンは1956年ハノーファー生まれの作曲家。アレンジャーとしても知られ、これまでにもワーグナーの《指環》や、ベルクのヴァイオリン協奏曲の室内アンサンブル版などでの巧みな編曲が話題になった人です。今回はロルツィングのオペラの名旋律を管楽アンサンブルに編曲、最近ではあまり演奏されることのないロルツィング作品の楽しさと素晴らしさを、もう一度洗い直して、新鮮な面持ちで聴かせてくれます。
(ナクソス・ジャパン)
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カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年07月02日 00:00