1982年11月3日、新潟でのイヴリー・ギトリス&岩崎淑のリサイタルが初CD化!
濃厚にして甘美な音色。
ギトリス絶頂期の日本公演が
ついに日の目をみた!
一夜のライヴを完全収録。
濃厚にして甘美な音色。1982年11月3日、新潟の加茂文化会館におけるイヴリー・ギトリス&岩崎淑のリサイタルが日の目をみます。この音源はピアニスト岩崎淑のアーカイヴから偶然見つけられた貴重な記録で、アンコールを含む一夜のリサイタルの全貌がカットなく収録されております。岩崎淑との共演は1980年の初来日以来数知れませんが、今回ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番やショーソンの詩曲パガニーニのカプリースをクライスラー編曲版で聴けるのも大変貴重といえます。岩崎淑の格調高きピアノとともにギトリス絶頂期のライヴを体感できる録音です。リサイタルの冒頭からブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番という大曲を演奏しておりますが、その一音目から艶やかで濃厚なギトリスのヴァイオリンの音色で会場が満たされます。第2楽章では情熱的な語り口で歌いまくり、涙なしでは聴けぬ唯一無二の音色を奏でております。岩崎淑のピアノも実に見事でギトリスの演奏にぴたりと合わせ一期一会の音楽を丁寧かつ雄弁に奏でております。バルトークの無伴奏ヴァイオリン・ソナタではまるで何かに憑りつかれたかのような神がかった演奏を披露。時折、演奏しながら足を踏み鳴らす音も鮮明に記録してあります。なお、当作品の第3楽章から第4楽章間は、20秒ほどの間がありますが一切編集おりません。あえて当日のライヴの緊張感をご体感いただければと思います。また、当演奏はギトリスが事前に準備されたか、或いは即興か、カットおよび編曲が行われています。ショーソンの詩曲では深遠な世界をこの上なく美しく表現し、パガニーニとサン=サーンス(この作品でもギトリスは何度も足を踏み鳴らします)では、圧倒的なテクニックと自由な節回しでダイナミックな演奏を披露。そして、アンコールではギトリスの愛奏曲のクライスラーで観客を沸かせます。ギトリスと絶大なる信頼をよせる岩崎淑にしか奏でることのできない奇跡のライヴをご堪能ください。
※この音源は、オリジナル・マスター・テープに起因するノイズ等があります。また、演奏中に足を踏み鳴らす音がございますが演奏者によるものです。あらかじめ御了承ください。
(キングインターナショナル)
【曲目】
(1)ブラームス(1833-97):ヴァイオリン・ソナタ第3番 二短調Op.108
(2)バルトーク(1881-1945):無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz.117 BB 124
(3)ショーソン(1855-99):詩曲Op.25
(4)パガニーニ(1782-1840)=クライスラー(1875-1962)編:カプリースOp.1より第13番 変ロ長調
(5)パガニーニ=クライスラー編:カプリースOp.1より第20番 ニ長調
(6)サン=サーンス(1835-1921):序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調Op.28
以下、アンコール
(7)アルベニス(1860-1909)=クライスラー編:スペインOp.165より第3番マラゲーニャ
(8)クライスラー:中国の太鼓Op.3
(9)クライスラー:愛の悲しみ
【演奏】
イヴリー・ギトリス(ヴァイオリン)、
岩崎淑(ピアノ)
【録音】
ライヴ録音:1982年11月3日/加茂文化会館(新潟)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年07月25日 00:00