トロンボーン奏者、イアン・バウスフィールドの最新作はラフマニノフの“トロンボーン・ソナタ(原曲:チェロ・ソナタ)”!
豊かな音色、無限の表現のパレット トロンボーン音楽の新たな地平
世界的名手バウスフィールドのカメラータ・レコーディング第4弾は、稀代のメロディー・メーカー、ラフマニノフのチェロ・ソナタと歌曲。
「このアルバムで聴かれるバウスフィールドの音楽は、「トロンボーンらしさ」に縛られたものではなく、あらゆる事象や感情の襞を音にするために、音色や表現のパレットを無限大に広げている(中略)独奏楽器としてのトロンボーンを弦楽器や声楽に比肩しうるものにしようとする彼の活動から目を離さないようにしようではないか」
佐伯茂樹(ブックレットより)
(カメラータ)
『ラフマニノフ:トロンボーン・ソナタ 作品19(原曲:チェロ・ソナタ)』
【曲目】
ラフマニノフ:
1.ソナタ ト短調 作品19
2.夜の静けさに 作品4-3~「6つのロマンス」より
3.もう歌うな、ああ、可愛い乙女よ 作品4-4~「6つのロマンス」より
4.私は恋に落ちた、悲しいことに 作品8-4~「6つのロマンス」より
5.春の奔流 作品14-11~「12のロマンス」より
6.ライラック 作品21-5~「12のロマンス」より
7.ここはすばらしい場所 作品21-7~「12のロマンス」より
8.ヴォカリーズ 嬰ハ短調 作品34-14~「14のロマンス」より
【演奏】
イアン・バウスフィールド(トロンボーン)
ジェームズ・アレクサンダー(ピアノ)
【録音】
2014年11月、ウィーン
<イアン・バウスフィールド(トロンボーン)>
1964年イギリス生まれ。幼い頃から英国式ブラスバンドで演奏を始め、ヨークシャー・インペリアル・バンドとともにブリティッシュ・オープン、全国大会、ヨークシャー地区大会で優勝を果たす。15歳でロンドン交響楽団音楽奨学金を獲得、クラウディオ・アバドの下、新設のECユース管弦楽団で経験を積む。ハレ管弦楽団に5年間在籍した後、1988年に23歳でロンドン交響楽団の首席トロンボーン奏者に就任。『スターウォーズ・エピソードⅠ』や『ブレイブハート』など、数々の映画のサウンドトラックのレコーディングにも参加。
2000年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とウィーン国立歌劇場のソロ・トロンボーン奏者に就任、2012年まで同団で演奏活動を行った。リッカルド・ムーティ、マイケル・ティルソン・トーマス、ケント・ナガノ、サー・ネヴィル・マリナー、イオン・マリン、尾高忠明らが率いるLSOとウィーン・フィルでも精力的に演奏活動を行ったほか、アメリカ海兵隊バンド、東京佼成ウィンドオーケストラなど、世界有数のブラスバンドにソリストとして出演。EMI、シャンドス、カメラータ、ドイエンに数多くのソロ演奏のレコーディングを行っている。
1992年以降、ロンドンの王立音楽アカデミーで教授を務めていたバウスフィールドは、スイスのベルン芸術大学に転籍。彼の生徒たちは世界的な成功をおさめ、2014年にはマイケル・ブキャナンがミュンヘンの名高いARD国際音楽コンクールで優勝するなど、後進の育成でも成果を残している。
近年のプロジェクトとしては、指揮者およびソリストとしてニュー・ワールド交響楽団、ベルン交響楽団、ゾンダーボルク交響楽団、ノーランズ交響楽団のブラス・セクションとの演奏などがある。
使用楽器は、ゲッツェン「4147 イアン・バウスフィールド・モデル」。また、自ら手掛けた各種マウスピースを商品化して大きな成功を収めたほか、トロンボーン演奏に関する著書『Unlocking the TromboneCode』を出版。2012年には国際トロンボーン協会生涯功労賞を受賞した。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年08月06日 00:00