古楽器アンサンブル「ゼフィーロ」がJ.S.バッハの“ブランデンブルク協奏曲(全曲)”を録音!ソリスト陣も豪華!(2枚組)
[Outhere Music 公式チャンネルより]
DHMレーベルでのメジャー録音の数々をへて、2013年に再びArcanaレーベルに戻ってきたイタリア屈指の老舗古楽器集団ゼフィーロ。
彼らが豊かな演奏経験の末、ついにバッハの合奏曲の最高峰ともいうべき『ブランデンブルク協奏曲』を全曲録音したというのは、明らかにひとつの「事件」と言えるのではないでしょうか。
全体にアップテンポでスリリングな音運びでありながら、a’=398Hzというかなり低めのピッチでのサウンド作りは耳をひかずにおかない落ち着いた響き。曲の細部まで解釈の妙をじっくり味あわせてくれます。
先にリリースされた一連の管弦楽組曲(A400)の録音では収録されていなかった、フルート独奏をともなう小編成の「管弦楽組曲 第2番」まで今回のアルバムで聴けるのもうれしいところ。
そして何よりの注目点は、やはり独奏者陣の豪華さと言えるのではないでしょうか。フルート(トラヴェルソ)のマルチェッロ・ガッティやトランペットのカッソーネなど同楽団おなじみの超実力派たちを横目に、オーボエとファゴット陣営も創設メンバーたちが大いに活躍するほか、リコーダーにはソリストとして圧倒的な存在感を放ってきたオバーリンガーが!
さらに2017年の来日公演でも大いに日本の古楽ファンを魅了した俊才フランチェスコ・コルティが「第5番」のチェンバロ独奏をつとめ、第6番ではオーストリアの大御所ドゥフトシュミットをガンバ陣営に迎えているのも頼もしいところ。全トラックにわたり聴き手を飽きさせない、充実至極の最新録音がここにあります。
(ナクソス・ジャパン)
『J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲、5声の序曲 ロ短調(管弦楽組曲第2番)』
【曲目】
J.S.バッハ:
【DISC1】
1-4.ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調 BWV1046
5-7.ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV1047
8-9.ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV1048
10-12.ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調 BWV1049
【DISC2】
1-3.ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050
4-6.ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV1051
7-13.5声の序曲 ロ短調(管弦楽組曲第2番)
【演奏】
ゼフィーロ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
《独奏》
チェチーリア・ベルナルディーニ(ヴァイオリン&ヴィオリーノ・ピッコロ)
ローレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ブルーノ・ウルタド・ゴンサルヴェス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ガエターノ・ナジッロ(チェロ)
フランチェスコ・コルティ(チェンバロ)
マルチェッロ・ガッティ(トラヴェルソ)
ドロテー・オバーリンガー(リコーダー)
ロレンツォ・カヴァサンティ(リコーダー)
アルフレード・ベルナルディーニ(オーボエ)
パオロ・グラッツィ(オーボエ)
マグダレーナ・カロラク(オーボエ)
アルベルト・グラッツィ(ファゴット)
ガブリエーレ・カッソーネ(トランペット)
ディレーノ・バルディン(ホルン)
フランチェスコ・メウッチ(ホルン)
ピッチ a’=398Hz
【録音】
2017年10月5日、ヴェローナ、リストーリ劇場
日本語解説書付き
[解説訳・補筆:白沢達生]
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年08月27日 00:00