ロジャー・ウォーターズ(元ピンク・フロイド)が一人で語る英語版 ストラヴィンスキー“兵士の物語”
ピンク・フロイドの頭脳が挑むストラヴィンスキー
2005年のリアル・オペラ「サ・イラ~希望あれ」以来となるロジャー・ウォーターズ(元ピンク・フロイド)のソニー・クラシカルからのアルバムは、20世紀音楽をより過激に作り替えた作曲家ストラヴィンスキーの異色作品『兵士の物語』。「読まれ、演じられ、踊られる」作品と銘打たれたこの「兵士の物語」は、3人のナレーション(語り手、兵士、悪魔)と7人の器楽奏者によって演奏される舞台作品。1918年、第一次世界大戦直後の疲弊した社会環境の下で生み出された。ウォーターズの祖父は第一次世界大戦で戦死、また父親は第二次世界大戦で行方不明になっており、そのことがこの作品を録音するきっかけになっている。原作はフランス語で、本作は英語版をもとにウォーターズ自身が改作。本来3人で演じられるものを声色やアクセントの変化をつけることで、ロジャーひとりで語りとおしたニュー・ヴァージョンである。録音は2014年。そのメンバーによって翌2015年にブリッジハンプトン室内音楽祭(ニューヨーク州)で実演にもかけられている。
(ソニー・ミュージック)
【曲目】
兵士の物語 (全曲) (語り:ロジャー・ウォーターズ)
【演奏】
ロジャー・ウォーターズ(語り)
ブリッジハンプトン室内楽音楽祭の音楽家たち
スティーヴン・ウィリアムソン(クラリネット)
ピーター・コルケイ(ファゴット)
デイヴィッド・クラウス(トランペット/コルネット)
デミアン・オースティン(トロンボーン)
コリン・ジェイコブソン(ヴァイオリン)
ドナルド・パルマ(コントラバス)
イアン・デイヴィッド・ローゼンバウム(パーカッション)
【録音】
2014年12月11日 12日 Bridgehampton Presbyterian Church