〈タワーレコード限定〉SA-CD SUPREME SELECTION 第1弾 Verveレーベル超名盤3選
2017年からスタートしたタワーレコード企画によるECM名盤、インパルスのコルトレーン傑作選のSA-CD化に続く新シリーズ『SA-CD SUPREME SELECTION』が始動。
名門ジャズ・レーベル、VERVE、EmArcyをはじめとするユニバーサル・ミュージック保有音源の傑作をSA-CDハイブリッド化、名盤たちが本来持っている“素顔”を高音質盤にて伝えます。
今回の復刻では、ケヴィン・リーヴスが新規で2018年に本国の「オリジナル・アナログ・マスターテープ」からダイレクトでDSD化。現況での最良のコンデョンでマスタリングを行いました。マスターさながらの驚異的にリアルな音質を可能な限り再現。オーディオ的にも最上の音質を目指しています。
その第1弾は〈Verve〉レーベル超名盤3選。完全限定プレス、一期一会のリリースです。シリーズ総監修はオーディオ評論、音楽評論において各種メディアで執筆活動を行っている和田博巳氏。作品解説はライター/ジャーナリストの原田和典氏が担当。
Tower Records presents
SA-CD SUPREME SELECTION
第1弾ラインナップ
オスカー・ピーターソン・トリオ『プリーズ・リクエスト』
規格品番:PROZ-1115
価格:\3,500+税
スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス 『スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス』
規格品番:PROZ-1116
価格:\3,500+税
カウント・ベイシー・オーケストラ『エイプリル・イン・パリ』
規格品番:PROZ-1117
価格:\3,500+税
【発売日】
2018/12/19(水)
【SA-CD SUPREME SELECTION第1弾、第2弾同時発売に関して】
入念な音質チェックとマスタリング作業のため、第1弾の3タイトルは発売日を変更・延期しておりましたが、
最終的に第2弾発売と同時発売という形で落ち着くことになりました。お待たせして大変申し訳ありませんでした。
全6タイトルとも極上のアナログ盤を彷彿させる、最良のサウンドを再現しております。
また制作を進行してゆく中で、下記タイトルに関しては一般流通商品にはない特徴が追加されましたのでここにご案内さしあげます。
第1弾発売タイトル:
オスカー・ピーターソン・トリオ『プリーズ・リクエスト』
(PROZ-1115)
本作のトラック6はDSD化の際にオリジナル・アナログ・マスターに起因する音質上の問題が生じたため、
オリジナルとは異なる最良のマスターからトランスファーした音源を採用。
スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス 『スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス』
(PROZ-1116)
初出時LPのオリジナル通り、トラック4 、トラック6はモノ音源にて収録。
後にCD化の際加わったボーナス・トラックは収録されておりません。
企画・販売: タワーレコード株式会社 制作・発売: ユニバーサル ミュージック合同会社 尚、商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。
おことわり:曲により一部お聴き苦しい個所がございますが、
オリジナル・マスターに起因するものです。予めご了承ください。
【レーベル概要】
Verve
1956年、音楽プロデューサー、プロモーターのノーマン・グランツによって設立されたレーベル。チャーリー・パーカー、レスター・ヤング、スタン・ゲッツ、オスカー・ピーターソン、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルドなど、コンボからビッグバンド、ジャズ・ヴォーカル、そしてジャム・セッションまで数々のジャズ・レジェンドによる傑作を世に送りだしたことで知られる。60年代になると、グランツがMGMへ売却し、その後クリード・テイラーのプロデュースで『ゲッツ/ジルベルト』などのヒットでボサノヴァ・ブームを起こす。70年代以降はカタログ中心のリリースのみとなるが、90年代に新録を復活させ、新時代の傑作をリリースし続けている。
EmArcy
1954年、マーキュリー・レコード傘下のレーベルとして産声をあげたジャズ・レーベル、エマ―シー。夭折の天才トランぺッター、クリフォード・ブラウン、そのバディともえるドラマー、マックス・ローチ、アルト・サックスのレジェンド、キャノンボール・アダレイ、“ニューヨークの溜息”ことヘレン・メリルらの50年代にリリースされた傑作群で今も根強いファンが多い。60年代に入って活動を休止、その後、カタログの権利が他社に移るが、90年代にヴァーヴに移り、2000年代に復活。以降、欧州のミュージシャンの新譜を中心に発表している。
【本リリース最大の特徴】
“現存する最良のコンディションの本国アナログ・マスターテープから、今回の発売のために新規でダイレクトDSD化を行い制作した、過去にDSD変換されたマスターとはまったく別の2018年新DSDマスター”を使用し、NYのスタジオにて新マスタリング。その名盤が本来持っている豊かなサウンドを実現。
新マスタリングを担当したのはケヴィン・リーヴス(Universal Music Mastering, New York, NY)。2018年7月リリースのタワーレコード企画『JOHN COLTRANE IMPULSE SA-CD HYBRID SELECTION』でもマスタリング担当。
SA-CD層はもちろん、CD層も2018年新マスタリング音源使用
【作品について】
※「試聴ポイント」は監修者:和田博巳氏のライナーより引用
「極上のアナログ盤を彷彿させる、最良のサウンドを再現!」-和田博巳
オスカー・ピーターソン・トリオ『プリーズ・リクエスト』
ボッサ、スイング、何でも「リクエストをどうぞ!」 技巧派オスカー・ピーターソンのトリオ名盤!
“コルコバード“”イパネマの娘“といったボッサ・ナンバーから、“酒とバラの日々”“ジョーンズ嬢に会ったかい”などスタンダード・ナンバーなど、オスカー・ピーターソンがその深く味わいのあるタッチのピアノで、小気味よく聴かせていく1965年リリースのロング・セラー盤。明快な演奏の中に、キラリと光る技巧派のプレイが魅力。ベースのレイ・ブラウン、ドラムスのエド・シグペンのリズム・セクションの好サポートも文句なし。ジャズ初心者への入門用には最適、またベテラン・リスナーにとっては何度聴いても飽きない、色あせない、そんな醍醐味を感じられる大傑作。録音エンジニアはRCAでのハリー・べラフォンテのライヴ盤で1960年にグラミーの最優秀アルバム技術賞を受賞した名匠ボブ・シンプソンが担当しており録音の優秀な名盤としても有名。
[本作品の試聴ポイント]
楽器の音色の生々しさ、清澄さとエモーショナルな演奏を捉えた録音に驚く-和田博巳
「オーディオの試聴用リファレンスディスクとして特に有名な本作。最もオーディオ的に聴きどころのある曲は“ユー・ルック・グッド・トゥー・ミー”。レイ・ブラウンのベースのアルコとピチカートの両奏法の音色の違いと、その生々しさ、エド・シグペンによるトライアングルの澄んだ音色と、その余韻の滞空時間の驚くほどの長さ、そして主役のピーターソンのピアノは落ち着き払った感じでスタートし、後半は豪快にスイング。そのエモーションを見事に捉えたボブ・シンプソンの録音は、やはり名人技だ」
スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス『スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス』
クール・テナーとセンシティヴなピアノが織りなす極上のスイング・セッション!
大ヒット・ボサノヴァ・アルバム発表の翌年のスタン・ゲッツ(ts)、名作『ワルツ・フォー・デビイ』発表以降、ヴァーヴに移って『トリオ‘64』をリリースした直後のビル・エヴァンス(p)が共演。そこにエリック・ドルフィの名盤『アウト・トゥ・ランチ』のレコーディング参加から2か月後のリチャード・デイヴィス(b)、マイルス・クインテットのロン・カーター(b)、そしてジョン・コルトレーン・カルテットのエルヴィン・ジョーンズ(ds)という豪華リズム・セクションが参加しての1964年録音、1973年に未発表レコーディングとして発売された名作。“ナイト・アンド・デイ”“バット・ビューティフル”“グランドファーザーズ・ワルツ”などスタンダード・ナンバーを取り上げた極上のセッション。
[本作品の試聴ポイント]
スムースでテンダーな演奏の裏に狂気と妖気を漂わせる2人の演奏を素晴らしい音色で復刻-和田博巳
「本作をガッツ溢れるサウンドと感じさせる要因の一つが、ルディ=ヴァン・ゲルダーの録音である。闊達な演奏が眼前に展開する本作でヴァン・ゲルダーの果たした功績は大で、特に1962年頃からエルヴィン・ジョーンズはジョン・コルトレーン・クァルテットの一員として頻繁にヴァン・ゲルダー・スタジオを訪れているため、本作にも理想的な音でエルヴィンのドラミングが記録されている。そして“グランドファーザーズ・ワルツ”になると、一転してテンダーでかつ妖艶なゲッツとエヴァンスが登場。SA-CDの高音質はこの二人の演奏をうっとりするほど素晴らしい音色で届けてくれる。」
※初出時LPのオリジナル通り、トラック4 、トラック6はモノ音源にて収録。 後にCD化の際加わったボーナス・トラックは収録されておりません。
カウント・ベイシー・オーケストラ『エイプリル・イン・パリ』
「ワン・モア・タイム!」 タイトル曲はエンディングを3回繰り返す、ベイシー50年代の傑作!
50年代中期のカウント・ベイシー・オーケストラの圧巻のビッグバンド・サウンドを堪能できる名盤。トランペットにはサド・ジョーンズ、ジョー・ニューマン、サックスにはフランク・フォスター、フランク・ウェスらを配した最高のホーン・アンサンブルが見事。1曲目のタイトル曲では「ワン・モア・タイム!」の掛け声でエンディングを3回くり返す演奏は有名。続く“コーナー・ポケット”や“シャイニー・ストッキング”といったお馴染みのレパートリー、そしてラストは日本のバラエティ番組『人志松本のすべらない話』に使われていることでも知られる“ディナー・ウィズ・フレンズ”など、聴きどころ多し。
[本作品の試聴ポイント]
ステレオ録音以前、高度なモノラル録音技術による高音質なビッグバンド・サウンドが迫ってくる-和田博巳
「本作は1956年にニューヨークで録音されたモノラル録音盤。ステレオ・レコードの発売は本作がリリースされた2年後の1958年からスタートするが、逆に言えばこの時代のモノラル・レコードはモノラル録音技術が高度に完成しているために、概してひじょうに高音質である。初期のステレオ録音に多かった左右泣き別れの極端なステレオ定位とは異なるため、本作のような面で迫ってくるビッグバンド演奏にはむしろ好都合とも言える。」
今回発売の3作品はジャズのレコード史上超名盤ですが、SACD盤に関して、市場で単独販売としては廃盤もしくは生産終了盤であり、中古盤でも入手困難盤とされているタイトルとなります。
【今後のリリース予定】
・Stan Getz, Joao Gilberto『Getz/Gilberto』 (Verve)
・Oscar Peterson『Night Train』(Verve)
・Wynton Kelly, Wes Montgomery『Smokin' At The Half Note』(Verve)
・Helen Merrill『Helen Merrill (With Clifford Brown) 』(EmArcy)
・Sarah Vaughan『Sarah Vaughan (With Clifford Brown) 』(EmArcy)
・Dinah Washington『Dinah Jams (With Clifford Brown) 』(EmArcy)
etc.
※上記リリースは現時点でも発売予定です。今後変更になる可能性がございます。
【シリーズ監修者、ライナー執筆者紹介】
監修、試聴ポイント解説…和田博巳氏(オーディオ評論家)
主な執筆媒体:Stereo Sound、HiVi、Digi Fi、Bestsound等
作品解説…原田和典氏(ライター/ジャーナリスト)
主な執筆媒体:JAZZ JAPAN、ミュージック・マガジン等
Tower Records presents
SA-CD SUPREME SELECTION
第2弾 作品&レーベル概要 はこちら
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JOHN COLTRANE IMPULSE SA-CD HYBRID SELECTION
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カテゴリ : タワーレコード オリジナル企画 タワー限定
掲載: 2018年09月25日 15:00