ヤンソンス&バイエルン放送響による来日記念盤~ストラヴィンスキー:春の祭典&火の鳥
1913年に作曲されたストラヴィンスキーの「春の祭典」は、あらゆるバレエ音楽の中でも最も突出した複雑なリズムと不協和音が多用された作品です。セルゲイ・ディアギレフが率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のために作曲され、初演時には大騒動を巻き起こしたことで知られています。また、先立つ1910年に作曲された「火の鳥」は同じくディアギレフからの委嘱作。この「火の鳥」初演時の大成功を受けディアギレフは次々とストラヴィンスキーにバレエ作品を依頼、翌年には「ペトルーシュカ」、そしてその翌々年に「春の祭典」が生まれたことを考えると「火の鳥」はストラヴィンスキーのバレエにおける先駆的作品と言えるでしょう。
ヤンソンスはこれまでにも「春の祭典」と「火の鳥」を何度か録音、どれもオーケストラの機能性を最大に引き出した巧みな演奏を披露していますが、今回のバイエルン放送交響楽団との演奏は、狂暴な音響としなやかな表現が融合されたダイナミックな仕上がりとなっています。また「火の鳥」は2004年に同じくバイエルン放送交響楽団との録音がありますが、そちらは1919年版が用いられており、今回の1945年版の方が、要所要所で厚みのある響きが楽しめます。いつものようにスコアの隅々まで目の行き届いたヤンソンスの精緻で華麗な演奏をお楽しみいただけます
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)
バレエ音楽「火の鳥」組曲(1945年版)
【演奏】
マリス・ヤンソンス(指揮)
バイエルン放送交響楽団
【録音】
2009年1月14-16日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(春の祭典)
2016年11月14-17日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(火の鳥)
すべてライヴ
マリス・ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団 2018年日本ツアー
(ピアノ:エフゲニー・キーシン)
2018年11月22日(木) 東京芸術劇場 コンサートホール (東京都)
マーラー:交響曲第7番『夜の歌』
2018年11月23日(金・祝日) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール (兵庫県)
マーラー:交響曲第7番 『夜の歌』
2018年11月25日(日) ミューザ川崎シンフォニーホール (神奈川県)
ストラヴィンスキー:春の祭典/ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調
2018年11月26日(月) サントリーホール 大ホール (東京都)
リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調/R・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
2018年11月27日(火) サントリーホール 大ホール (東京都)
リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調/ストラヴィンスキー:春の祭典
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年10月03日 15:00