世界最高峰のクラリネット奏者カルボナーレによるクラリネット・トリオ・アルバム登場
アレッサンドロ・カルボナーレは、北イタリアのデゼンツァーノ・デル・ガルダ出身。フランス国立管弦楽団にて15年間首席クラリネット奏者を務めた後、2003年よりサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団首席クラリネット奏者として活躍。ドイツ・グラモフォンから発売されたクラウディオ・アバドの招きによりルツェルン祝祭管弦楽団と共演した「モーツァルト:クラリネット協奏曲K.622」では第49回(2013年)レコード・アカデミー賞を受賞。
2016年、アレッサンドロ・カルボナーレ、ペルマ・コルマーニ、そしてルカ・チプリアーノにより、モーツァルトによるバセットホルンのための作品やクレズマー音楽、ジャズ、ブラジル音楽まで幅広いレパートリーを演奏するクラリネット・トリオ結成。
今作では、クラリネット、バスクラリネット、バセットホルンを用いてモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」からのアリアや重唱を演奏。音域の異なる楽器を巧みに使い分け女声男声を見事に表現。後半のプログラムではガラッと雰囲気を変えてJAZZを披露。チック・コリアの「ジャズ組曲」やガーシュウィン「3つの前奏曲」、チャーリー・パーカー「パーカーズ・ムード」など収録。即興演奏なども交えながら彼らならではのアレンジで聴せてくれます。
(タワーレコード)
【曲目】
1.モーツァルト:「フィガロの結婚」K.492より
2.モーツァルト:「ドン・ジョバンニ」K.527より
3.モーツァルト:「魔笛」K.620より
4.チック・コリア:「ジャズ組曲」
5.ナザレー,パスコアール,ジスモンティ:「ブラジル組曲」
6.クレズマー組曲
7.ガーシュウィン:3つの前奏曲
8.チャーリー・パーカー:パーカーズ・ムード
【演奏】
アレッサンドロ・カルボナーレ
ペルラ・コルマーニ
ルカ・チプリアーノ
(クラリネット、バスクラリネット、バセットホルン)
【プロフィール】
アレッサンドロ・カルボナーレ
北イタリアのデゼンツァーノ・デル・ガルダ出身。フランス国立管弦楽団にて15年間首席クラリネット奏者を務めた後、2003年よりサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団首席クラリネット奏者。客演首席奏者としてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、シカゴ交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニックにも招かれる。ジュネーヴ、プラハ、トゥーロン、ミュンヘン、パリ等、世界各国の国際コンクールにて上位入賞を果たす。
ソリストとして、スイス・ロマンド管弦楽団、スペイン国立管弦楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、南西ドイツ室内管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ウィーン・シンフォニエッタ、フランス国立管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、イタリアのすべての主要なオーケストラと共演。
クラウディオ・アバド本人からの招きによりルツェルン祝祭管弦楽団と共演する。またこの時にドイツ・グラモフォンにライブ録音したモーツァルトのクラリネット協奏曲K622は、第49回レコード・アカデミー賞(2013年)を受賞した。その他の録音では、デッカより “The Art of Clarinet”と “Invenzioni” を発表。
クラシック演奏家としてだけでなく、ジャズやクレズマー音楽といった様々なジャンルのプロジェクトに取り組んでいる。レオニダス・カヴァコス、ユジャ・ワン、ピンカス・ズーカーマン、アレクサンダー・ロンクィヒ、ランラン、マルタ・アルゲリッチ、パキート・デリヴェラ、ルイ・スクラヴィス、エンリコ・ピエラヌンツィ、ステファノ・ボラーニ各氏他、親交のある多くの著名演奏家としばしば共演している。
熱心な指導者としても知られ、ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院およびシエナ・キジアーナ音楽院で教授を務める。
ペルラ・コルマーニ
ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院にてクラリネットを学び、優秀な成績で卒業。現在、ローマ・カラビニエーリ吹奏楽団に所属。これまでにサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、ルツェルン祝祭管弦楽団、Les Dissonances、ナポリ・新スカルラッティ管弦楽団と共演。また、リッカルド・シャイー、ヴァレリー・ゲルギエフ、アントニオ・パッパーノ、ダニエル・ハーディング、ウラディミール・ユロフスキ、ジョージ・ペーリヴァニアン、エンニオ・モリコーネ、リオール・シャンバダール各氏等の指揮する演奏会に出演。
室内楽奏者としても精力的に活動し、アレッサンドロ・カルボナーレとともにクラリネットトリオを組み、イタリア及びヨーロッパ各地にて演奏会に出演。2005年以降、クラリネット四重奏団 “クラスター・フォー (Cluster Four)” のメンバーとしても活動し、アンサンブルとしてルイージ・ノーノコンクール2位(トリノ市ヴェナリーア・レアーレ)、カール・ライスター氏が審査委員長を務めたサヴェリオ・メルカダンテ国際クラリネットコンクール2位 及び 20世紀作品の最も優れた演奏に対して贈られる“ヴィクトル・デ・サバタ賞”を受賞(バーリ)、第1回 “Note di Roma” コンクールグランプリ(ローマ)、A.GI.MUS.コンクール1位(ローマ)他、国内外で数多くの賞を受賞している。
ルカ・チプリアーノ
ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院にてクラリネットを学び優秀な成績で卒業。2011年から2014年まで、同音楽院プレ・カレッジ課程にてクラリネット科の主任を務める。2012年、ローマ・シンフォニエッタ・オーケストラに第1クラリネット奏者として入団。2003年よりナポリ・新スカルラッティ管弦楽団メンバー。また、室内楽奏者やソリストとしても活躍している。2009年より、PMCE (Parco della MusicaContemporanea Ensemble) の常任メンバーを務め、クラリネットとバスクラリネットを担当し、スティーヴ・ライヒ、ヤコブTV、ペーテル・エトヴェシュ、アルヴォ・ペルト、ソフィア・グバイドゥーリナ各氏等、現代音楽の作曲家と知り合う機会を得る。これらのアンサンブルやオーケストラのメンバーとして、これまでにイタリア国内はもとより、パリ、ブリュッセル、ダブリン、スタヴァンゲル、ブダペスト、北京、タシュケント、バテゥミなどの都市で、ジョナサン・ノット、Zoltan Petsko、ドナート・レンツェッティ、ヨラム・デヴィッド、クリストファー・フランクリン、フランコ・マンニーノ、レオポルト・ハーガー、マルコ・アンギウス、ジョナサン・ストックハンマー、ダリオ・ルカントーニ、ブルーノ・アプレア、Tonino Battista、エンニオ・モリコーネ、カール・マルティン、Arman Tygranian各氏等の指揮する演奏会に出演。また、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、ローマ歌劇場管弦楽団、バーリ歌劇場管弦楽団の演奏会にも度々出演している。
カルボナーレ・クラリネット・トリオ
2016年、アレッサンドロ・カルボナーレ、ペルマ・コルマーニ、そしてルカ・チプリアーノにより、モーツァルトによるバセットホルンのための作品やクレズマー音楽、ジャズ、ブラジル音楽まで幅広いレパートリーを演奏するクラリネット・トリオが結成される。トリオとして、“I suoni delleDolomiti”、キジアーナ音楽祭、“Amici della musica”(ペルージャ及びフィレンツェ)、またスカイ・クラシカ局によりドキュメンタリー番組が制作されたカリスペツィア財団音楽祭(ラ・スペツィア)などの主要な音楽祭に出演。最近では、「アマデウス」誌よりモーツァルトによる3本のバセットホルンのための作品を収録したCDを発表。また2018年7月、オステンド(ベルギー)で開催された国際クラリネットフェスティバルにトリオとして招待される。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年10月04日 00:00