世界初録音!ラ・グランド・シャペルによるアントニオ・ソレールの知られざる教会音楽集
18世紀スペインの作曲家アントニオ・ソレール(「ソレール神父 Padre Soler」としても有名)は、マドリード近くにあるエル・エスコリアル王室修道院で聖職者として30年以上生活しながら、スペイン王室の大先輩スカルラッティの作品も数々筆写する一方、自らも曲を書き、鍵盤楽器のための数々のソナタを含む多くの作品で歴史に名を残しました。
しかし演奏の場ではオルガニストとしての活躍のみならず礼拝堂の指揮者もつとめ、多くの宗教合唱曲も残していたことはあまり知られていません。
ここに収録された、ラテン語で書かれた2群の合唱と器楽合奏のための作品は全て世界初録音で、ロココ期の鍵盤作曲家としてばかり知られてきたソレールの、古い伝統をひく教会音楽にも通じた思わぬ一面を明るみに出してみせました。
スペイン古楽界を牽引する音楽学者レカセンス率いるラ・グランド・シャペルは今回も欧州最前線の実力派古楽プレイヤーを集め(フルートのマルク・アンタイ、弦首席のミラ・グロデアヌなどソリストとしても有名な名手多数)、故郷の偉人に深い畏敬の念をもった奥行きのある表現を堪能させてくれます。
また本盤唯一の器楽作品であるオルガンのためのラルゴは、録音会場となった教会にあるスペイン18世紀製の貴重な歴史的オルガンでの演奏となっています。
(ナクソス・ジャパン)
『ソレール:知られざる教会音楽~ラテン語による宗教作品集~』
【曲目】
アントニオ・ソレール (1729-1783):
1.主は言われた Dixit Dominus 4声とリピエーノによる Rubio No.18 (1754)
2.マニフィカト Magnificat 8声による Rubio No.259
3.聖木曜日の哀歌 8声による Rubio No.94-1,2 (1762)
4.オルガン独奏のためのラルゴ Rubio No.471
5.サルヴェ・レジナ 5声による Rubio No.9 (1753)
6.ミゼレーレ 8声による Rubio No.295
※世界初録音
【演奏】
ラ・グランド・シャペル (古楽器使用)
[ヴァイオリン6,コントラバス,フルート2,オーボエ2,ホルン2,オルガン2,声楽12]
総指揮:アルベルト・レカセンス
【録音】
2017年10月19日、マドリード、サン・ヘロニモ王室教会
日本語解説付き
解説日本語訳、補筆、歌詞日本語訳:白沢達生
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年10月22日 00:00