マンドリンの貴公子ジュリアン・マルティノーの最新作はヴィヴァルディ、カラーチェ、カウディオーゾの作品集『Come una volta~かつてのように』
[Julien Martineau 公式チャンネルより]
‘マンドリン界のパガニーニ’カラーチェの協奏曲、オケ版世界初録音!
マンドリンの申し子、そして貴公子のジュリアン・マルティノー新録音の登場!アレッサンドリーニ指揮、コンチェルト・イタリアーノとの共演というだけでも注目ですが、「マンドリン界のパガニーニ」カラーチェの協奏曲を、マルティノーの友人、ヤン・オッリーヴォがオーケストラ版に編曲したものを収録しているという、マンドリン・ファンにとっては大注目盤です!
マンドリンは、調弦もヴァイオリンと同じで、重音奏法の可能性を見ても、実はギターよりむしろヴァイオリンに近い楽器だといいます。
マンドリン界のパガニーニやサラサーテと評されるカラーチェは、マンドリンをまるでヴァイオリンのように扱って、時に3本や4本の弦を同時に鳴らす技法も奏者に要求する超絶技巧の作品を書いています。ジュリアン・マルティノーは好きなヴァイオリン奏者がナタン・ミルシテインということで、彼の奏でるマンドリンの音色の独特の美しさもミルシテインに由来するところもあるかもしれません。
このたび、ピアノ伴奏でしかこれまで演奏されてこなかったこのカラーチェの協奏曲第2番に、ピアノ譜からオーケストレーションしたオーケストラ版があらたに創造されたことにより、マンドリンの「アランフェス」のような存在になるかもしれません。カウディオーゾの作品は、最近になってスウェーデンで発見されたもので、これまでに2度既に録音もされていますが、あらためて決定的名演の登場といえるでしょう。
(キングインターナショナル)
『Come una volta~かつてのように』
【曲目】
ヴィヴァルディ:
マンドリン協奏曲 ニ長調 RV 93
マンドリン協奏曲 ハ長調 RV 425
トリオ・ソナタ ハ長調 RV 82
ラッファエーレ・カラーチェ(1863-1934):マンドリン協奏曲第2番 op.144(世界初録音)(ヤン・オッリーヴォによるオーケストラ版)
ドメニコ・カウディオーゾ(?-1750?):マンドリン協奏曲 ト長調 gimo58
【演奏】
ジュリアン・マルティノー(マンドリン)
コンチェルト・イタリアーノ
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)
【録音】
2018年4月23-26日、ローマ
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年11月05日 00:00