古楽アンサンブル「ラタス・デル・ビエホ・ムンド」によるイタリアのマドリガーレ集!
スイス、オーストリア、カタルーニャ、リトアニア……欧州屈指の古楽拠点ベルギーに集うさまざまな国の俊英たちによって2017年に結成されたばかりのアンサンブル「ラタス・デ・ビエホ・ムンド」は、スペインが世界最強の帝国だった15~16世紀を主たるフィールドに据え、世俗曲を中心とした企画性の高いプログラムを提案する古楽グループ。誰も知らなかったのに極度に魅力的な音楽を掘り起こすことにかけては世界随一のレーベルRAMEEがこのグループに注目したことの意義は、同レーベル初となるこの新譜で明らかになるでしょう。
テーマはマドリガーレ。16世紀末のイタリアで全盛を迎えるこの曲種のルーツは14世紀まで遡れるところ、その歴史を柔軟な器楽・声楽解釈を通じてあざやかに解き明かす充実演目。
全22曲、国内仕様では解説も歌詞も訳付です。
(ナクソス・ジャパン)
『「愛の執着」~イタリアのマドリガーレ、愛と苦悩の250年』
【曲目】
1.アドリアン・ヴィラールト(1490頃-1562):見たのだ、天使のような姿で
2.ヤーコポ・ダ・ボローニャ(1340-1360頃活躍):おお、俗世は何も見えておらぬ
3.ドナート・ダ・フィレンツェ(1350-1370頃活躍):白い鳥はもう
4.イーヴォ・バリー(1525-1550頃活躍)/バーリント・バクファルク(1526/30-1576):わたしはもう安らげない
5.ヤーコプ・アルカデルト(1507頃-1568):ああ、あの美しい顔はどこに
6.グリエルモ・エブレオ・ダ・ペーザロ(1420頃-1484頃):アモローゾ〔愛をこめて〕
7.アロンソ・ムダーラ(1510頃-1580):おお、嫉妬よ
8.作曲者不詳:清水の湧く泉のように
9.ヴィンチェンツォ・ガリレイ(1525/30頃-1591):空想にまかせての二重奏
10.フィリッポ・デ・モンテ(1521-1603):自らの悲しき音をもって
11.フランチェスコ・カノーヴァ・ダ・ミラノ(1497-1543):リチェルカーレ
12.作曲者不詳:バッサ・ダンツァ
13.ヴィンチェンツォ・ガリレイ:コントラプント
14.ヒューベルト・ヴァールラント(1517頃-1595):むしろ死んでしまいたい
15.フリウリ地方(イタリア東北部)の伝承曲:ウイキョウの枝で
16.ヨアン・アンブロージオ・ダルツァ(1508頃活躍):ピーヴァ
17.カルロ・ジェズアルド(1566-1613):すっかり悲しみ嘆いたので
18.バルトローメオ・トロンボンチーノ(1470頃-1534以降):わが身を悩ませた炎を思い出さなかったなら
19.ミケラニョーロ・ガリレイ(1575-1631):トッカータ
20.ジャケス・デ・ヴェルト(1535-1596):もはや墓に入り
21.作曲者不詳:陽光ふりそそぐ岸辺で
22.オルランド・ディ・ラッソ(1530/32-1594):ただ希望を持って生きよう
【演奏】
ラタス・デル・ビエホ・ムンド(古楽器使用)
メンバー:
ミヒャエラ・リーナー(ソプラノ)
スートキン・バプティスト(アルト)
トゥマス・マシェ(バス)
インドレ・ユルゲレヴィチウーテ(声、カンテレ)
エリーザベト・ザイツ(プサルテリウム)
フローリス・デ・レイケル(シターン、中世リュート、ルネサンス・リュート、総指揮)
【録音】
2018年7月17-20日
リュザネ聖母被昇天教会(南仏ミディ=ピレネー地方)
[日本語解説付き]
解説、歌詩日本語訳:白沢達生
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年12月18日 00:00