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一柳慧、初期コンピューター作品などを収録したアルバム『コンピューター・スペース』が〈OMEGA POINT〉よりリリース

一柳慧『コンピューター・スペース』

コンピューター・スペース (1970)
一柳による、ほぼコンピューターのみで制作された電子音楽作品としては、人間の朗読を再現した《生活空間のための音楽》(1969)がある。本作はこれと同時期であり、複雑な音作りは不可能だったはずだが、途中でエコーや急速な音程変化が聴かれる。また同じようなフレーズが繰り返されることから、短いフレーズのバリエーションがいくつか作られ、それらをアナログテープ上で加工しつなげたと思われる。

《メタスタシス》のための素材音源 (1971)
実験映像作家・松本俊夫の短編《メタスタシス》(1971)の音楽の素材と思われるもの。発掘されたのはわずか30秒ほどの2種類の電子音だが、10分ほどの作品全体の中では、特に(b)のものがミニマリスティックなパターンの一部として繰り返し現れる。

題名・制作年不明
実際の鳥の声を変調したと思われる電子音が、多少姿を変えながら淡々と続く作品。1、2分程度のものが多数あり、このCDでは適宜つなぎ合わせている。1970年大阪万博のタカラ・ビューティリオン館のために作られた、ポピュラー音楽の一部を使った作品にも、これと類似した音が使われている。タカラ・ビューティリオン館の別のフロアには他の環境音楽も提供されたようだが、一柳によれば本作はそれに類するものではないとのことであった。

弦楽器のために・第2 + スタンザス (ともに1961、同時演奏)
久里洋二のアニメーション 《G線上の悲劇》(1969)に使われた音楽。そのオリジナル音源は、草月アートセンターで公開で演奏されたもので、アニメーションが作られる前の1966年に久里洋二が自主制作した本《やぶにらみのコンサート》に付属していたシングル盤に収録されていた。
今回はそのオリジナル音源の復刻を収録した。時期は小野洋子が日本にいた1961年から64年までであり、小林健次のバイオリン、一柳のピアノ内部奏法、小野のヴォイスの組み合わせで行われたと考えられる。それぞれ電気的な増幅が加えられている。

 

【収録曲】
1_一柳慧_コンピューター・スペース / 1970_3'12"
2_一柳慧_《メタスタシス》のための素材音源 (a) / 1971_0'39
3_一柳慧_《メタスタシス》のための素材音源 (b) / 1971_0'34
4_一柳慧_題名・制作年不明 (a)_7'25"
5_一柳慧_題名・制作年不明 (b)_7'18"
6_一柳慧_弦楽器のために・第2 + スタンザス (ともに1961、同時演奏) _15'55"

 

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タグ : リイシュー

掲載: 2019年02月01日 11:58