デ・レーウ&コレギウム・ヴォカーレ・ヘントによるリスト:“十字架への道”を含む宗教作品集
異色のサティ解釈師として知られるピアニスト=作曲家、レインベルト・デ・レーウは古楽先進地オランダ生まれ…近年では古楽系指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘが立ち上げた老舗合唱団コレギウム・ヴォカーレ・ヘントとの共演も多く、すでにAlphaではヤナーチェクの合唱作品集を指揮したアルバムで高い評価を博しました(Alpha219)。
現代作品への適性と深い作品愛に裏打ちされた近代作品との相性はどこか、ハンス・ツェンダーやギドン・クレーメルなどのロマン派音楽での実績を連想させるところもあるデ・レーウですが、今回とりあげたのはリスト晩期の異色作。
イエスが十字架にかけられるまで辿った14の場所をめぐる合唱曲『十字架への道』はこの作曲家が後年たどりついた濃密かつ玄妙な和声言語が「ことば」との相性とあいまって独特な鑑賞体験をもたらします。
デ・レーウ自身のピアノと古楽系合唱のピュアな響きとが作品美をえもいわれぬかたちで体験させてくれるであろう新録音、国内仕様では歌詞訳とあわせ解説の翻訳も添付されます。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
フランツ・リスト(1811~1886)
1-15.十字架への道 S.531
16.サルヴェ・レジーナ(ごきげんよう、皇后様)S.66
17.我らが父なるかた S.29
18.アヴェ・ヴェルム・コルプス(めでたし、まことの御体)S.44
【演奏】
レインベルト・デ・レーウ(ピアノ&指揮)
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
マルニクス・ド・カート(オルガン)
【録音】
2017年6月、ヘント(ベルギー)、聖マハリユス教会
[日本語解説付]
解説・歌詞日本語訳:白沢達生
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年02月18日 00:00