カンビーニ=パリ弦楽四重奏団がピリオド楽器でグノーの“弦楽四重奏曲全集”を世界初録音!(2枚組)
グノーの弦楽四重奏曲全曲!ピリオド楽器による世界初録音!
グノーの弦楽四重奏曲全曲の登場。世界初録音となる、ピリオド楽器による全集です。演奏するのは、酒井淳も参加のカンビーニ=パリ弦楽四重奏団。
18世紀フランスのジャダンや19世紀フランスのフェリシアン・ダヴィッドなどの作品、また、モーツァルトを手がけてきています。
「フランス近代歌曲の父」とも呼ばれるシャルル・グノーはなんといってもオペラ(声楽)で名を残していますが、少なくとも5曲の弦楽四重奏曲を完成させたと考えられています。といっても、その楽譜資料の残され方は残念な状況で、多くの弦楽四重奏のスケッチ譜がオークションで出回ったり、また生前に友人にプレゼントしたりと、楽譜資料は散逸していました。
1993年、2作の完成した弦楽四重奏の楽譜がオークションにかけられました。その譜面は、第2番(イ長調)、第3番(ヘ長調)と記されていましたが、作曲者の生前および死後に出版された楽譜には2種類の「第3番」があるなど、まだまだ混乱がみられる状況です。
フランス・ロマン派音楽センター(パラツェット・ブル・ザーネ’ Palazzetto Bru Zane’)のサポートも得て、このグノーの弦楽四重奏曲5作品が、ピリオド楽器で世界初録音されました。
どの作品も美しい旋律に満ちており、どこかオペラの序曲や場面を思わせるような豊かな情景感。
メンバーたちの奏でる楽器の音色もたいへん豊かで雄弁な語り口。優秀録音。大注目の2枚組です!
(キングインターナショナル)
『シャルル・グノー:弦楽四重奏曲全集』
【曲目】
シャルル・グノー(1818-1893):
[CD1]
弦楽四重奏曲 ト短調 CG.565
弦楽四重奏曲 ヘ長調 CG.563
弦楽四重奏曲 イ短調 CG.564
[CD2]
「小四重奏曲」ハ長調 CG.561
弦楽四重奏曲 イ長調 CG.562
【演奏】
カンビーニ=パリ弦楽四重奏団
[メンバー]
ジュリアン・ショヴァン(ヴァイオリン)
カリーヌ・クロケノワ(ヴァイオリン)
ピエール=エリック・ニミロヴィチ(ヴィオラ)
酒井淳(チェロ)
【録音】
2017年2月&10月
<カンビーニ=パリ弦楽四重奏団>
2007年に結成された、シャンゼリゼ管、アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、レ・タラン・リリクなど、世界の名だたる時代楽器団体でも演奏を重ねているメンバーが集った猛者集団です。ヴァイオリン奏者・作曲家で、弦楽四重奏の発展に欠かせない存在のジュゼッペ・マリア・カンビーニ(1746-1825)の名を冠しています。これまでにジャダンやフェリシアン・ダヴィドの作品などを手掛けてきています。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年03月08日 00:00