Jenny Lewis(ジェニー・ルイス)、前作から約3年振り通算4枚目の新作
レインボー・スーツを脱ぎ捨てた彼女は、妖艶なドレスで何を歌う?もはやライロ・カイリーのフロントウーマンという肩書は不要。ジェニー・ルイス約3年振りとなる超待望の新作アルバムは、ベックにライアン・アダムス、リンゴ・スター、ベンモント・テンチ、ドン・ウォズにジム・ケルトナーなど、錚々たる面々をバックに従えて完成させた、ドリーミーでアンニュイ、そしてほろ苦くノスタルジックな『ON THE LINE』!もはやライロ・カイリーのフロントウーマンという肩書は不要。ソロ・アーティストとして着実にキャリアを積み重ねているシンガー・ソングライター、ジェニー・ルイスの新作アルバムが到着した。前作『THE VOYAGER』から約3年となる通算4作目の最新作『ON THE LINE』で彼女は、レインボー・カラーのスーツを脱ぎ捨て、妖艶なドレスに身を包むのである。アルバムに収録されている11曲は全て、ジェニー・ルイスの手によるもの。ハリウッドにある歴史的なスタジオ、ボブ・ディランからニール・ヤング、グリーン・デイやジョン・メイヤーなども使用したキャピトル・スタジオのスタジオBでレコーディングされた本作では、ベックにライアン・アダムス、リンゴ・スター、さらにはトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのベンモント・テンチ、ドン・ウォズ、そしてジム・ケルトナーなど、錚々たる面々が彼女のバックを務めている。ちなみに、ジェニー・ルイスは、ベックのカラーズ・ツアーのオープニングを務めており、昨年秋のレッド・ロックス・アンフィシアターの公演では一緒にニール・ヤングのハーヴェスト・ムーンも共演している。
先行シングルとしてリリースされたのは、「Red Bull And Hennessy」。どことなく80年代のフリートウッド・マックを彷彿させるドリーミーなロック・ナンバーである。先日パンチ・ブラザースのクリス・シーリーが司会を務める音楽番組「LIVE FROM HERE」で、彼女はこの曲をディラン・デイやマイク・エリゾンド、クリス・エルドリッジなど豪華なメンバーを含むバック・バンドと共に披露し、番組を大いに盛り上げたばかりである。昨年からチラチラと新作アルバムの情報を小出しにしているジェニー・ルイスだが、残念ながら現時点で明らかになっている情報は決して多くはない。ただ前作『VOYAGER』のプロデュースを手掛け、今作にも参加しているライアン・アダムスが、Zane Loweとのインタビューの中で、アルバムに収録されている楽曲の初期ヴァージョンを聞いた時の感想を次のように語っている。
「信じられない出来だよ。もう一つ上のレベルに行っているって感じだね。ジェニー・ルイスのファンだったら、彼女が(ボブ・ディランの)『ブロンド・オン・ブロンド』みたいな作品を作ったらどうなるか想像してみたらいい。すごく細やかなんだ。一つ上のレベルなんだよ、まったくもってクレイジーだね」アルバムの発売に合わせた全米ツアーも発表しているジェニー・ルイス。6月にはデス・キャブ・フォー・キューティーとの日程も含まれている。前作時ではFUJI ROCK FESTIVALにも出演を果たしたジェニー・ルイスだけに、日本公演の実現も望まれるところだ。ジェニー・ルイスが奏でるドリーミーでアンニュイなノスタルジック・サウンド。Pitchforkをはじめ、多くのメディアから”2019年期待のアルバム”として待ち望まれている1枚が遂にその全貌を現す!
【収録曲】
01.Heads Gonna Roll
02.Wasted Youth
03.Red Bull & Hennessy
04.Hollywood Lawn
05.Do Si Do
06.Dogwood
07.Party Clown
08.Little White Dove
09.Taffy
10.On The Line
11.Rabbit Hole
掲載: 2019年03月15日 13:04