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シティ・ポップを彩った、カッティング・ギターの名手たち。昼下がりのメロウ・グルーヴ編

ギタマガ


和製ポップスの発展を影で支えたのが、松原正樹、松木恒秀、山下達郎、鈴木茂、村松邦男という5人のギタリスト。
彼らの残した作品の数々にフォーカスし、“カッティング・ギタリスト”としての魅力に迫ったのが本特集です。




以下、Guitar magazine 2019年4月号 記事より抜粋


2010年代後半、今を生きるギタリストの心をいとも簡単に打ち抜いたのが、シティ・ポップの大名曲。 そして、鳴り響く軽快なカッティング・ギターだった。その絶大な影響力は、カッティングを主体としたグルーヴ派若手バンドがひしめく現代を見渡せば一目瞭然だろう。

では、そんな名演を一体誰が弾いていたのか? そこに浮かび上がってきたのは、松原正樹、松木恒秀といった日本音楽史が誇る黄金のセッション・ギタリストたち、そして、山下達郎、鈴木茂、村松邦男といった和製ポップスの礎を築いた面々だった。この5人の“カッティング名手としての側面”にスポットを当てたのが、本特集である。 とは言ったものの、その録音数はあまりにも膨大。そこで今回は、シティ・ポップ黎明期である70年代から80年代前半までの名盤に絞ることに。要はシュガー・ベイブ、荒井由実、初期の山下達郎などなど。名前を見ただけでもワクワクしてくるではないか。【昼下がりのメロウ・グルーヴ編】とは、そういう意味だ(どういう意味だ?)。ちなみに80’sのパキパキなカッティングも、またどこかでがっつり取り上げる予定である(次は【真夜中のファンキー・キラー編】かなぁ?)。

そして、今月特に力を入れたのは彼らの残した偉業、すなわちカッティング名演を“弾き倒す”ということ。前述5人以外も含め、実に62フレーズもの譜例と5曲のギター・フル・スコアを掲載している。 というわけで、いよいよ春到来。愛器とギタマガを持って、街へ繰りだそう。馴染みのスタジオで、近所の公園で、ぜひ珠玉のフレーズを弾いてみてほしい。たった4小節に込められた歌心に心が躍り、魂が震えるはず。 名手たちの物語は、“弾く”ことでしかわからないのだ。 それでは次項、5人の簡単な紹介からスタート。



シティ・ポップの大名盤で聴ける、天才5人の絶品カッティング

ギタマガ

松原正樹、松木恒秀、村松邦男、鈴木茂、山下達郎。名手5人が彩った、シティ・ポップ名曲のカッティング譜例を紹介するのが本コーナー。シュガー・ベイブ、ユーミン、大瀧詠一などなど……どれもド級の名盤&有名曲ぞろいだが、意外とカッティングに注目して聴いたことがない人もいるのでは? これを機に、シティ・ポップ全盛期を支えた名手たちのカッティングを弾いてみてください。


ジャジィで黒いカッティング"松木恒秀"
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THE PLAYERSやトゥーツ・シールマンスとの諸作からもわかる とおり、プレイの軸足はジャズにある松木恒秀。しかし同時期、惣領泰則&ジムロックスのレギュラー・ギタリストとして、惣領泰則や惣領智子、ティナなど、シティ・ポップの重要アーティストのバックを担当していた。また、大野雄二のYou & The Explosion Bandに も名を連ねており、「ルパン三世のテーマ」での超アグレッシブな カッティングなどで知らず知らずのうちに誰もが彼のギターを聴いているのだ。大野雄二がアレンジを務めた多くの楽曲で松木がギ ターを弾いている、ということはシティ・ポップにおいてかなり重 要な人物というわけ。数々のバック仕事もこなす。




つづきはGuitar magazine 2019年4月号でチェック!

タワレコシティ・ポップ

タグ : シティ・ポップ

掲載: 2019年03月18日 18:23