アントニーニ&イル・ジャルディーノ・アルモニコの新録音が登場!『「理性の死」~ルネサンス器楽作品集』(CD+BOOK)
[Alpha Classics 公式チャンネルより]
エッジの効いたスリリングなヴィヴァルディ録音で注目を集め、本場イタリアに新たな古楽の息吹きあり!と、リコーダー奏者ジョヴァンニ・アントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコが世界を瞠目させたのが、今からおよそ30年前。
その後アントニーニはレパートリーを古典派まで広げ、今ではハイドンやベートーヴェンの交響曲でも驚くべき録音を世に送り出しています。
しかし、彼はなによりリコーダー奏者。その原点に立ち返り、ルネサンス期の音楽に全てを捧げた思いがけない新録音をAlphaレーベルからリリースします。
神の秩序と理性的調和が全てだった16世紀にも、混沌は何かと人の世を脅かしもすれば、予測不能の奔放さが人を強く惹きつけることもありました。英国からイタリアまで広範な地域にわたる音楽の実例から、アントニーニが厳選した選曲と曲順にぜひ振りまわされたいもの。
カラー図版満載の解説書(国内仕様では解説部分訳と、バーゼルで音楽学を専攻するリコーダー奏者菅沼起一氏による別途解題を封入)も見ごたえたっぷり、選曲の妙を読み解く楽しみも尽きません。
各種リコーダーと木管コルネット、古雅なる弦楽器を交えてのルネサンス・オーケストラ編成に酔いしれる痛快な新録音です。
(ナクソス・ジャパン)
『「理性の死」~ルネサンス器楽作品集』(CD+BOOK)
【曲目】
1.ジョヴァンニ・アントニーニ:リコーダーによる導入部
2.作者不詳(16世紀イタリア):理性の死
3.ジョルジオ・マイネリオ(1535~1582):ガリアルダ
4.クリストファー・タイ(1505頃~1573以降):イン・ノミネ(物売りたちの声)
5.エーヌ・ファン・ヒゼヘム(1445頃~1497):あらゆる美徳に満ちた彼女
6.ジョスカン・デプレ(1450頃~1521):あらゆる美徳に満ちた彼女
7.アレクサンデル・アグリコーラ(1446頃~1506):あらゆる美徳に満ちた彼女I
8.アレクサンデル・アグリコーラ:あらゆる美徳に満ちた彼女II (a)
9.アレクサンデル・アグリコーラ:あらゆる美徳に満ちた彼女III
10.アレクサンデル・アグリコーラ:あらゆる美徳に満ちた彼女II (b)
11.ジョン・ダンスタブル(1390頃~1453):謎カノン
12.ジョスカン・デプレ:森の妖精たちよ(オケゲムの死を悼む嘆き歌)
13.作者不詳(16世紀イタリア):戦いのパヴァーナ
14.トーマス・プレストン(?~1563頃)に帰属:ラ・ミ・レの調べで
15.ジョルジオ・マイネリオ:スキアラズーラ・マラズーラ、ウンガレスカとサルタレッロ
16.ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1540~1612):8声の第13ソナタ
17.ジョヴァンニ・ド・マック(1550頃~1614):第2ストラヴァガンツァ
18.ニコラ・ゴンベール(1495頃~1560頃):バラの歌
19.ダリオ・カステッロ(生歿年不詳、17世紀前半に活躍):4声の第14ソナタ
20.ヴィンチェンツォ・ルッフォ(1508頃~1587):その日、うとうとしていると
21.ロドヴィコ・グロッシ・ダ・ヴィアダーナ(1560~1627):ラ・ナポリターナ(シンフォニア)
22.ジョン・ボールドウィン(生年不詳~1615):4声の調べ
23.カルロ・ジェズアルド(1566~1613):貴公子のフランス風カンツォン
24.クリストフォロ・カレザーナ(1640~1709):タランテッラ
25.ジョヴァン・ピエートロ・デル・ブオーノ(1641~1652頃活躍):「めでたし海の星」による第7ソナタ・ストラヴァガンテ
26.ヤーコプ・ファン・エイク(1590~1657):ファンタジアとエコー
27.ザムエル・シャイト(1587~1654):ガリアルド「戦い」
【演奏】
ジョヴァンニ・アントニーニ(各種リコーダー、ドゥルツィアン&総指揮)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)
[メンバー]
ジューリア・ジェニーニ(各種リコーダー&テナー・ドゥルツィアン)
アンドレーア・インギシアーノ(各種木管コルネット)
ガウェイン・グレントン(各種木管コルネット)
エミリー・ホワイト(テナー・トロンボーン)
エルコーレ・ニジーニ(バス・トロンボーン)
アルベルト・グエルラ(バス・ドゥルツィアン)
ステーファノ・バルネスキ(ヴァイオリン&ヴィエッラ)
リアーナ・モスカ(ヴァイオリン&ヴィエッラ)
パオロ・ベスキ(5弦チェロ)
ジャンカルロ・デ・フレンツァ(8フィート弦ヴィオローネ)
マルグレート・ケル(ルネサンスハープ、トリプルハープ)
リッカルド・ドーニ(チェンバロ)
シムソ・ヤング(室内オルガン)
【録音】
2017年9月
国立ミュージック・フォーラム・メインホール、ヴロツワフ、ポーランド
【日本語解説付き】
日本語解説:菅沼起一
原文解説日本語訳:白沢達生
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年03月27日 00:00