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Jesse Colin Young(ジェシ・コリン・ヤング)通算19枚目となるソロ・アルバム『Dreamers』

Jesse Colin Young(ジェシ・コリン・ヤング)『Dreamers』

60年代、フォーク・ロック・バンド、ザ・ヤングブラッズのフロントマンとして活躍し、その後はソロ・アーティストとして耽美なアコーステイック・サウンドで多くの人を魅了してきた、ジェシ・コリン・ヤング。その彼にとって通算19枚目となるソロ・アルバム『DREAMERS』が配信に続き、CD、そしてアナログでも発売となる。

2006年の『CELTIC MAMBO』以来、実に13年振りのニュー・スタジオ・アルバムとなる本作。その作品についてジェシ自身はこのように語っている:「最後に思い切って意見を述べた時から大分時が経ってしまったけど、この作品が自分にとっての最高傑作であるように感じるよ」 実際彼は2009年にライム病を発症したり、カリフォルニアの自宅が火災に遭い、ハワイへと移住したり、さらにコーヒー農園を営むようになったりと、音楽活動から離れていた時期もあったという。

しかし彼はニュー・アルバムを引っ提げてシーンに戻ってきた。約3年もの月日をかけ、自身の息子トリスタン・ヤングを含む、20代中心の若いバンドとともに、ソングライティング、レコーディング、そして演奏して完成させて本作には、カントリー・ロック、フォーク・ミュージック、ケイジャン、ブルース、さらにはケルト音楽とジェスの幅広い音楽性が表れている。勿論多くの人々が魅了されてきた彼の爽やかなアコースティック・サウンドも健在だ。

そして歌詞の面では、60年代にザ・ヤングブラッズでプロテスト・ソング「Get Together」を歌った彼だけに、現在のアメリカの状況を見詰めた社会的・政治的な 視点も入っている。「2016年の大統領選とその後起きた一連の出来事は、自分のソングライティングにも大きな影響を与えた――多分60年代や70年代の頃よりもね」

それ以外にも#MeToo運動をテーマにした「For My Sisters」や不法移民の子供達、地球の温暖化、ボストン・マラソンでの爆弾テロ事件や2016年のオーランド銃乱射事件など、アメリカでここ数年の間に起きた社会運動や問題、事件を取り上げた楽曲が収録されている。

「Get Together」のリリースから50年を迎える今年、リリースされるジェシ・コリン・ヤングの19枚目のソロ・アルバム。本人曰く「様々な音楽スタイルとテーマが混ざり合った風味豊かなスープ」だという本作は、”本物のジェシ・コリン・ヤング”のアルバムと呼べるものだ。作るのがとても楽しかったから、聴く人も同じように楽しんでほしいという願いを込めたアルバム『DREAMERS』。久しぶりのアルバムについて彼はこう締めくくるのだ:「ドリーマーになって夢を見続けるんだ。そこからどんな素晴らしいことが生まれるか、誰も分からないだろう?」

 

【収録曲】
01. Cast A Stone
02. Shape Shifters
03. Walk The Talk
04. For Orlando
05. Take Me To the River
06. They Were Dreamers
07. Cruising At Sunset
08. Lyme Life
09. Here Comes The Night
10. For My Sisters
11. While Texas is Drowning
12. One More Time
13. On and On
14. Look Over Yonder

掲載: 2019年04月22日 13:37