Jesse Colin Young(ジェシ・コリン・ヤング)|自身のヒット曲、及び代表曲に新たな解釈を加えたアルバム『Highway Troubadour』
1960年代に活躍したフォーク・ロック・バンド、ヤング・ブラッズの創立メンバー/リード・シンガーであり、ソロ・アーティストとしても半世紀以上に亘り活躍を続ける伝説のシンガー・ソングライター、ジェシ・コリン・ヤング。これまで19作のアルバムに数多くのシングルやEP、そして200以上もの楽曲を世に送り出してきた彼が、自身のヒット曲、及び代表曲を、現在の自分ならではの視点や解釈を加えた”リイマジンド・ヴァージョン“で新たに演奏したアルバムがリリースとなる。
60年代半ばからヤング・ブラッズとして、またソロ・アーティストとして、ブルースやジャグバンドからの影響を取り入れた、サイケデリックなカリフォルニア・フォーク・ロック・サウンドで人々を魅了してきた彼だが、その中でもヤング・ブラッズ時代の「Get Together」はピース・アンセムとして時代を超えて愛されている。今回発売となるアルバム『HIGHWAY TROUBADOUR』には、彼の1973年作品『SONG FOR JULI』から、タイトル・トラックや1976年の『ON THE ROAD』にも収録されている「Ridgetop」、1974年の『LIGHT SHINE』から「Barbardos」、1975年の『SONGBIRD』からは「Sugar Babe」(ちなみにあのシュガー・ベイブのバンド名の由来にもなったといわれる曲だ)などのワーナーブラザーズ時代の作品から、比較的最近の1997年『LIGHT SHINE』から「Barbados」、そして昨年リリースしたアルバム『DREAMERS』からの「Cruising At Sunset」他、彼のキャリア全般に亘り楽曲がピックアップされている。ちなみにアルバムの幕開けをかざる「Tripping On My Roots」は彼が自身の音楽的ルーツについて語るポッドキャスト・シリーズのタイトルでもある。
一時は病と闘ったり、カリフォルニアの自宅が火災に遭い、ハワイへと移住したり、さらにコーヒー農園を営むようになったりと、音楽活動から離れていた時期もあったというジェシ・コリン・ヤング。しかし今の彼は、自身のバンドを引き連れ、イーストコーストを中心にライヴを行っているという。前作『DREAMERS』をリリースした際、「2016年の大統領選とその後起きた一連の出来事は、自分のソングライティングにも大きな影響を与えた――多分60年代や70年代の頃よりもね」と語っていた彼が、大統領選の年である2020年の秋にリリースする本作で、自身の音楽を通じて何を語るのか。1960年代から現在まで、アコースティック・ギターとともにストーリーを紡ぐ“ハイウェイの吟遊詩人”であり続けるジェシ・コリン・ヤングの姿を捉えたアルバムがここにある。
【収録曲】
01. Tripping On My Roots
02. Ridgetop
03. Cast A Stone
04. Four In The Morning
05. Barbados
06. Sugar Babe
07. Euphoria
08. Song For Juli
09. Quicksand
10. Cruising At Sunset
11. Darkness, Darkness
掲載: 2020年10月26日 15:58