ヴァルヒャ、リヒターの師!ギュンター・ラミンのモスクワ・ライヴが正規音源よりCD化
ギュンター・ラミン(1898~1956)はドイツ、カールスルーエの教育長の息子として生まれ、1910年にライプツィヒ聖トーマス教会少年合唱団に入団し、同教会の音楽学校に学びました。ライプツィヒやベルリンでオルガニスト、合唱指揮者として活動し、1939年10月18日、ライプツィヒ・トーマス教会のカントールに任命されました。戦後はバッハ演奏家として世界的な名声を獲得し、1950年、1953年、1955年のライプツィヒでのバッハ音楽祭の総裁を務めました。
彼が第2次世界大戦中にライプツィヒ聖トーマス教会合唱団とともに録音したバッハのマタイ受難曲は、歴史的名盤としてLPやCDへの復刻で長く聴き継がれています。また、彼の門下からはヘルムート・ヴァルヒャやカール・リヒター、ハンス=マルティン・シュナイトなどの名演奏家を輩出しています。
このCDはラミンが1954年6月に旧ソ連を演奏旅行した際のモスクワ音楽院でのライヴ録音で、それをモスクワ音楽院所蔵の正規音源からCD化するものです。過去最高の復刻音が期待されます。なお、ヴィオラ・ダ・ガンバを務めるベルンハルト・ギュンター(1926~1977頃)は、旧東ドイツで活躍したチェロ奏者で、ベルリン国立歌劇場の首席奏者を務めた名手です。ギュンターの録音は旧エテルナ・レーベルに数枚の室内楽があっただけなので、貴重な音源ということができます。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
【曲目】
チェンバロ奏者ギュンター・ラミン モスクワ音楽院ライヴ
J・S・バッハ(1685-1750):
パルティータ第4番 ニ長調 BWV 828
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV 903
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番ニ長調 BWV 1028(*)
ヘンデル(1685-1759):
チェンバロ組曲集第2巻 から シャコンヌ ト長調 HWV 435
チェンバロ組曲集第1巻 組曲第3番 ニ短調 HWV 428
【演奏】
ベルンハルト・ギュンター(ヴィオラ・ダ・ガンバ(*))
ギュンター・ラミン(チェンバロ)
【録音】
1954年6月19日、ライヴ、モスクワ音楽院小ホール
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年05月14日 00:00