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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.28

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2019年05月31日 10:30

エリック・ドルフィー『アウト・トゥ・ランチ』(1964)

ED

エリック・ドルフィー(as, fl, b-cl)
フレディ・ハバード(tp)
ボビー・ハッチャーソン(vib)
リチャード・デイヴィス(b)
トニー・ウィリアムス(ds)

1964年2月25日録音

曲目:
1.ハット・アンド・ベアード
2.サムシング・スイート・サムシング・テンダー
3.ガゼロニ
4.アウト・トゥ・ランチ
5.ストレート・アップ・アンド・ダウン

【アルバム紹介】
1.鬼才エリック・ドルフィーのブルーノートでの異色作
2.終始“神がかり”的な演奏を展開
3.レコーディングの4ヵ月後、ベルリンにて36歳の若さで死去

ブルーノートはレコード番号4000番台のアルバムは、最初期にあたる50年代終わりは前回紹介したバド・パウエルのようなビバッブ系のトラッド寄りなジャズが中心ですが、4100番台になり、60年代半ばになってくると新しいさまざまなジャズの傾向が出てきます。モード・ジャズ、ソウル・ジャズ、ジャズ・ロック、フリー・ジャズなどです。
今回紹介するエリック・ドルフィーの本作は、ある時代まではフリー・ジャズ的な見方もされてきた一枚であり、ドルフィーにとってはブルーノート・レーベルで発表した最高傑作であり、異色作です。

「ただいま昼ごはん中」というタイトル、それを表すジャケットがユニークですが、そこに写る時計は実際には何時を指しているかわかりません。
異端なところはまず楽器編成。ドルフィーはサックス奏者というより、マルチリード奏者ゆえ、アルト・サックス、バス・クラリネット、フルートをプレイします。そこに、トランペット、ベース、ドラムスにピアノではなくヴィブラフォンが加わっています。

楽曲は全てドルフィーのオリジナルゆえ、メロディはもちろんハーモニーもリズムもかなり前衛的な(今流でいえば”パンク”な)構造になっており、この時代にリリースされたブルーノートのアルバムでは相当特異なサウンドを展開しています。
その中で聴くほどに驚かされるのがドルフィーのプレイです。フレージングは神がかり的であり、予定調和に終わらないソロは圧巻です。
また、ドルフィーのあまりにもすごいプレイの中では、参加したメンバーは誰もが実力派であるはずなのですが、いたって「普通」に聴こえるなど、想定外の「異変」が起きています(特にトランペットのフレディ・ハバード)。

天才であり鬼才のエリック・ドルフィーは本作のレコーディングの4ヶ月後、チャールス・ミンガスのバンドで欧州ツアーの真っ最中にドイツ、ベルリンで死去。まだ36歳という若さでした。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
アルバムの中からこの一曲を、と言われても・・・。

このアルバムを支配するサウンドが1つの世界を形成しており、アルバムを通して、一曲ともとれる独特の一枚なのです。
一方で、何度も何度も聴ける、あるいは掛け流し出来るようなイージーな要素はゼロです。
聴く際には、ジャズ喫茶にいる気持ちで、じっくりと音に耳を傾けて聴いてほしいアルバムです。

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