Remo Drive(レモ・ドライヴ)ニュー・アルバム『Natural, Everyday Degradation』を〈Epitaph〉よりリリース
シンプルな構成でありながらトリッキーな要素を随所に取り入れたエモ・サウンドで注目を集める、ミネソタ出身のレモ・ドライヴ。2013年から活動をスタートさせ、Bandcampで音源をリリースしながら自主制作でEPやアルバムを発表、そのゲット・アップ・キッズ直系とも言える、エモーショナルで激しいロックに乗せて歌われる泣きのメロディという、エモ・サウンドでインディ・シーンから熱い注目を集めていた彼ら。2018年EPITAPHと契約を果たし、自主制作盤でリリースしたデビュー・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』をワールドワイド盤に続くセカンド・アルバムを発表する。
アルバムのプロデュースを手掛けるのは、モダン・ベースボース、ホップ・アロングなどを手掛けてきたJoe Reinhart、そしてミックスを手掛けるのは、ザ・ナショナルやインターポールなどの仕事で知られるPeter Katis。全体的なサウンドは、ラウドなギターとビッグなドラムはそのまま響かせながらも、前作のエモ・サウンド的な要素や疾走感は幾分か影を薄め、その代わり、時に切ないメロディーやキャッチーなサビが前面に出ているインディー・ロック・サウンドへの進化も見られる。もしデビュー・アルバムが、地元ミネソタから外の世界をじっと見詰めた作品だとするなら、今作『NATURAL, EVERYDAY DEGRADATION』は、実際に外の世界へと飛び出した彼らが、人生の大いなる謎を胸に長いツアーをこなしている姿を捉えたものだといえよう。
例えば、子供から大人になる過程で経験する、道徳観のぶつかり合いや、子供の決まりごとを破ることの楽しさと後ろめたさを描いた「Two Bux」や、バンド内の緊張をラヴ・ソング風に表現した「The Grind」など、誰もが共感できる感情の動きを歌詞で綴りながら、随所にトリッキーなパートやフックを取り入れながらも、彼らは持ち前のダイナミックでキャッチーなサウンドにこれまでの経験から得た自信をプラスし、心の琴線を掻き鳴らすようなサウンドをフル・ヴォリュームでアウトプットしているのだ。
「このニュー・アルバムは、まるで口から卵を産んだような感じがするよ。ずっと長い間、自分の頭の中で温めていたものだったからね」そうバンドが語る、最新作『NATURAL, EVERYDAY DEGRADATION』。よりメロディアスなロックへと変化した彼らのサウンドを聴けば、期待のニュー・アーティストからフェスティヴァルのメイン・ステージに立つアクトへと成長している彼らを感じ取れるに違いない。
【収録曲】
01. Two Bux
02. The Grind
03. The Devil
04. Shakin’
05. Dog
06. Separate Beds
07. Ezra and Marla
08. Halos
09. Around the Sun
10. Mirror
11. The Truth
タグ : PUNK/EMO UK/US INDIE
掲載: 2019年06月17日 09:18