一部世界初録音!レ・ムジケ・ノーヴェ~ヨハン・アドルフ・ハッセ:カンタータとソナタ集
一部世界初録音!
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783)は、ハンブルクに近い小さな村で、音楽家の家系に生まれ、合唱隊にテノール歌手として入隊。リューネブルクの宮廷歌劇場のために作曲した初の歌劇「アンティゴノス」が高い評価を得、20歳代半ばでナポリの歌劇場を中心に活躍し名が大きく知られるようになります。その他ドレスデン宮廷や、ヴェネツィア、ロンドン、ウィーンなど、ヨーロッパ各地でも活躍。ハッセは120にも及ぶオペラを書いたと言われていますが、彼の多くの作品はあまり演奏されることはありません。
この録音では、ハッセの比較的初期の、世俗的カンタータとアリア、そして器楽作品を収録したものです。
これらの作品は、当時の都市の貴族の家族や友人たちとの小さな場のために書かれています。小さな編成によるこれらの作品には、劇的な情熱や優しく誠実なメロディが散りばめられており、それらが彼のその後の生涯における人気の源であることが理解できます。
2001年に創設された器楽アンサンブル「レ・ムジケ・ノーヴェ」は、カッチーニやハイドンの知られざる作品を中心に復興を手掛けるオリジナル楽器によるアンサンブルで、これまでドイツ・ハルモニア・ムンディから3枚のアルバムをリリース。
ハッセの作品では、ファリネッリがクレオパトラ役を歌ったことでも知られ、1725年に初演された出世作、セレナータ「マルカントニオとクレオパトラ」を2013年に録音しており、今回が2枚目のアルバムとなります。
リーダーのクラウディオ・オゼーレは、様々な当時の楽譜の再編を手掛ける研究家でもあり、ヴィヴァルディのオペラをはじめ、サリエリの楽譜の復興も行っています。またチェチーリア・バルトリのアルバムの楽譜監修も行っています。
(ソニーミュージック)
『ハッセ・アット・ホーム ~ カンタータとソナタ集』
【曲目】
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
1. アリア『せめて言っておくれ』
2. カンタータ『私のクローリ』
3. フルートと通奏低音のためのソナタ ニ短調Op.1-11
4. カンタータ『Perché leggiadra Irene』
5. チェロのためのシンフォニア(チェロと通奏低音のためのソナタ)ハ長調
6. アリア『Della noiosa estate』
7. チェンバロのためのソナタ ト長調
8. カンタータ『Pallido il volto』
【演奏】
ヴェロニカ・クラロヴァ(ソプラノ)
レ・ムジケ・ノーヴェ(ピリオド楽器アンサンブル)
クラウディオ・オゼーレ(音楽監督)
【録音】
2016年9月21-24日、イタリア、ルガーノ、ヴィラ・サン・フェルモ
1,2,4,5,6,8) 世界初録音
3) ピリオド楽器による世界初録音
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年06月28日 00:00