コントラルト、マリー=ニコル・ルミューが歌う「海」にちなんだ歌曲集!世界初録音曲もあり!
圧倒する声量と表現力による、ルミューの魅力的な歌唱
カナダ出身のコントラルト、マリー=ニコル・ルミューが歌う「海」に因んだ歌曲集。
フランス語と英語を自在に操る彼女は、エルガーとショーソン、ジョンシエール(世界初録音)、3人の作曲家の特性を生かした精妙な歌を披露しています。
冒頭で歌われるのはエルガー唯一の管弦楽伴奏歌曲である「海の絵」。これはそれぞれ違う作者の詩を用いた5つの曲からなる連作で、2曲目の「港にて」はエルガー夫人キャロルの詩が用いられるなど、全体に親密な雰囲気が漂う歌曲集です(初演を担当した歌手クララ・バットは人魚を模したドレスを身に着け、曲を歌ったとのこと)。
ショーソンの「愛と海の詩」は失われた愛を歌う壮大な歌曲。官能的かつ情感たっぷりの歌とオーッケストラの揺蕩うような音色がマッチした美しい曲です。
アルバムの最後に置かれたジョンシエールの「海」は人魚と漁師たちのコーラスで幕を開け、コントラルトが歌うのは海の精の声。作品は劇的な展開を見せ、最後は全てを慰めるかのように幕を閉じます。
どれも19世紀後半の作品であり、重厚な管弦楽パートにはワーグナーの影響が見られるため、歌手は厚みのあるオーケストラの響きを圧倒する声量と表現力が求められますが、ルミューは易々とクリア。魅力的な歌唱で作品の求める世界を鮮やかに描き出しています。(ワーナーミュージック)
『海』~海にちなんだ歌曲集
【曲目】
1) エルガー:歌曲集『海の絵』Op.37
2) ショーソン:『愛と海の詩』Op.19
3) ヴィクトラン・ジョンシエール:交響的頌歌『海』 ※世界初録音
【演奏】
マリー=ニコル・ルミュー(コントラルト)
ポール・ダニエル(指揮)
フランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団
ボルドー国立歌劇場合唱団
【録音】
2018年10月8-12日、フランス、ボルドー・アキテーヌ・オーディトリウム
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年07月26日 00:00