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コパチンスカヤ待望の新録音!カメラータ・ベルンとの共演で『つかの間と、永遠と ~ハルトマン『葬送協奏曲』とマルタン『複連祭壇画』を中心に~』


[Alpha Classics 公式チャンネルより]

コパチンスカヤがおくる、戦乱と絶望、死と希望の濃密プログラム

古今東西、破格の名手が少なくないヴァイオリンの世界でも、確実にひとつ頭飛び抜けたセンスと規格外の音楽性で世界中に麻薬的ファンを増やしつつあるパトリツィア・コパチンスカヤ。

バルカン半島の北東部、ルーマニア語をキリル文字で綴っていた旧ソ連モルダヴィア共和国で生まれ育ち、ドイツ語圏で頭角をあらわした彼女が、その多様なルーツと向き合いつつ、欧州東寄りの軸足で織り上げた充実選曲盤が登場します。

バッハ『ヨハネ受難曲』とマルタン『複連祭壇画』、ハルトマン『葬送協奏曲』といずれ劣らぬ充実作品を3作を中心に、戦乱と絶望、死と希望についての濃密なプログラム。若返り続ける老舗実力派集団カメラータ・ベルンとの頼もしい共演です。

前半のハイライトとなるハルトマン作品は、ミュンヘン生まれのこの作曲家が1939年、ナチス・ドイツのチェコ・ポーランド侵攻への絶望から綴った意欲作。まさにコパチンスカヤの演奏でこそ聴きたい一編ではないでしょうか。中世から存在するベルンの教会で、蝋燭の光のもと彼女らがライヴ演奏したプログラムが今回の選曲の軸にあるそうで、スイスの作曲家マルタンの作品もその関係から必然的に選ばれたと解説で言及されています。

折々に挟まれるヘブライ語、ポーランド語、ロシア語による朗誦も、各40秒程度ながら収録曲の存在感に独特の雰囲気を添えています。じっくり通して聴きたいアルバムです。
(ナクソス・ジャパン)

つかの間と、永遠と ~ハルトマン『葬送協奏曲』とマルタン『複連祭壇画』を中心に~
【曲目】
1) コル・ニドレ/ ユダヤ礼拝堂先唱者の朗誦
2) コル・ニドレ/ ジョン・ゾーン(1953~)
3) 預言者エリヤ/ ジョン・ゾーン
4-7) 葬送協奏曲~ヴァイオリンと弦楽のための/ カール・アマデウス・ハルトマン(1905~1963)
8) 不死なる供物/戦争のカデンツァ/ 朗読と即興演奏
9) 父なる神よ、赦しとはなんと大きな恵み/ ポーランドの司祭による朗誦
10) ふたつの心臓/ タデウシュ・シギェティンスキ(1896~1955)
11) 主よ憐れみたまえ/ ギヨーム・ド・マショー(1300~1377)
12) 枝の主日の光景/ フランク・マルタン(1890~1974)
13) コラール「おお、偉大なる王」(弦楽合奏版)/ J.S.バッハ(1685~1750)
14) 貴き者の部屋の光景/ フランク・マルタン
15) コラール「救世主イエスはその夜」(弦楽合奏版)BWV265/ J.S.バッハ
16) ユダのいる後景/フランク・マルタン
17) コラール「あなたの頸木に繋がれ」/ J.S.バッハ
18) ゲツセマネの光景/ フランク・マルタン
19) コラール「誰があなたをそんなに殴ったのですか」(弦楽合奏版)/ J.S.バッハ
20) 裁きの日の光景/ フランク・マルタン
21) 十字架 ~ヴァイオリン、ティンパニとベルのための/ ルボシュ・フィシェル(1935~1999)
22) 栄光のイエスの光景/ フランク・マルタン
23) イエスは復活した/ ロシア正教会の司祭による朗誦
24) コラール「おお、雄大なる愛」(弦楽合奏版)/ J.S.バッハ

【演奏】
パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン独奏&音楽監督)
カメラータ・ベルン(弦楽合奏 4/4/4/4/2)

ペーター・フライシュリン(打楽器)
ベアータ・ヴュルステン、ザーラ・ヴュルステン、モニカ・ヴュルステン(歌)
ヴィェスラフ・ピプチンスキ(アコーディオン)

アンリ・ミュジエ(ベルン・ユダヤ協会先唱者)
ヴォイチェフ・マルシェフスキ(ベルン・ポーランド教会司祭)
ヨアン・ツィウリン(ベルン・ロシア正教会司祭)

【録音】
2018年9月 チューリヒ放送局(SRF)

輸入盤

 

国内仕様盤

[国内仕様盤は日本語解説付]
解説・詩日本語訳:白沢達生

 

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年07月29日 00:00