CPO レーベル~2019年9月発売新譜情報(6タイトル)
知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。
今回は生誕200年記念、世界初録音となるオッフェンバックの新発見作品(ネプチューンの王宮)が収録されたオッフェンバック“歌劇《天国と地獄》より交響的音楽とバレエ”に、ドイツの作曲家ユリウス・レントヘンのピアノ協奏曲第2集、フリッツ・フォルバッハの管弦楽作品集など再発売を含むCD6タイトルがリリースされます。
オッフェンバック(1819-1880):歌劇《天国と地獄(地獄のオルフェ)》より交響的音楽とバレエ
ハワード・グリフィス(指揮)、ベルリン=ドイツ交響楽団
新発見作品(ネプチューンの王宮)世界初録音!
《地獄のオルフェ(天国と地獄)》は、当時流行していたグルックの「オルフェオとエウリディーチェ」をパロディ化したオッフェンバック初の成功作となったオペレッタ。神話を題材にしながら、鋭い社会風刺が仕込まれており、大人気となったものの、批判も数多く生まれ、世論は大炎上しました。それを知ったオッフェンバックは作品に何回かの改訂を施し、更に論争の火に油を注いだことで知られています。
このアルバムにはオーケストラ曲とバレエ曲が収録されていますが、中でも「ネプチューンの王宮」は最近になって発見された曲。古い書庫に大切にしまわれていたというこの未知の曲も含め、オーケストラ・ピースを得意とするグリフィスとベルリン=ドイツ交響楽団が魅惑的な演奏を繰り広げます。
(ナクソス・ジャパン)
ユリウス・レントヘン(1855-1932):ピアノ協奏曲集 第2集
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)、ヘルマン・ボイマー(指揮)、クリスチャンサン交響楽団
リストとシューマンから影響を受け、ブラームスと親交を結んだドイツ生まれの作曲家レントヘン。生涯に600作を超える作品を残しましたが、優れたピアニストでもあり、7曲あるピアノ協奏曲はどれも高度な技巧が要求されています。初期の作品はブラームスやシューマンを思わせるロマンティックな作風に拠っていますが、次第に彼の関心が新古典派の作品に移ったため、晩年の作品にはヒンデミットやウィレム・ペイペルからの影響を受けたと思われる複調が取り入れられるなど、前衛的な技法を用いたモダンな雰囲気が目立ちます。
このアルバムには初期の第3番と、晩年の第6、第7番が収録されており、時代の流行を上手く取り込んでいったレントヘンの作風の変遷がよくわかる1枚になっています。
(ナクソス・ジャパン)
フリッツ・フォルバッハ(1861-1940):「二人の王子」(交響的詩曲)Op.21、交響曲 ロ短調 Op.33
ゴロー・ベルク(指揮)、ミュンスター交響楽団
1861年、ドイツのヴィッパーフルトで生まれたフリッツ・フォルバッハの作品集。ライン音楽学校でフェルディナント・ヒラーと共に学び、ベルリン芸術アカデミーでは高名な教師エドゥアルド・グレルに師事、恐らく彼の最後の弟子として作曲の研鑽を重ねました。卒業後は教会音楽研究所の教師となり、合唱団を指揮する傍ら、音楽学者として研究を続け、やがてミュンスター音楽協会のディレクターに就任、この地を代表する音楽家となりました。
彼の作品は、どちらかというと保守的であり、後期ロマン派の作風から外れることはありませんでしたが、いくつか残された作品はどれも豊富な楽想に満ちており、とても聞きごたえがあります。フォルバッハが設立したミュンスター交響楽団は、現在音楽監督をゴロー・ベルクが務めており、偉大なる先人の音楽の紹介に力を尽くしています。
(ナクソス・ジャパン)
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カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年08月09日 00:00